KDDIは4日、子ども向け携帯電話の新製品として、腕時計型の「mamorino Watch」を3月下旬から発売すると発表した。5~6歳の未就学児から小学生低学年程度をターゲットとしており、KDDI社内の母親たちが企画した商品の第2弾となる。価格は現時点で未定。

「mamorino Watch」

5~6歳の未就学児以上をターゲットにする

「ママ企画」第2弾

mamorinoは、同社の子ども向け携帯電話ブランドで、2010年から製品を提供してきたが、従来のフィーチャーフォン型から完全リニューアルして、新たに腕時計型となった。ハンドソープでも洗えるスマートフォン「DIGNO rafre」に続く「ママ企画」の第2弾となり、社内の母親たちの意見を集めて企画されている。

ハンドソープで洗えるスマートフォンと同様の「ママ企画」第2弾

KDDI商品・CS統括本部プロダクト企画本部プロダクト企画1部の山下明子氏は、母親たちから、従来の製品では「子どもがなくしそう」「バッグのなかに入れてあって連絡がつかない場合がある」「なかなか持ち歩いてくれない」といった懸念が挙がったと紹介。そこで採用されたのが腕時計型で、腕に装着することでなくさず、着信に子どもが気付きやすいといったメリットがあるとした。山下氏は、「ウェアラブルこそ子どもに相性がいい商品」と指摘する。

製品開発の背景には市場環境の変化で共働き世帯の増加で子どもと離れる時間が増え、子どもと繋がっていたい安心・安全のニーズがますます高まっていることが影響している(左)。それに対して、子ども向け製品には課題があった(右)

これまで、3世代のmamorino端末を提供してきたが、母親たちが挙げた課題に対して腕時計型で回答する