2月3日の節分。皆さんはどのように過ごされただろうか。家で豆をまいたという人や、恵方巻きを食べたという人が多いだろう。そんな中、東京都品川区の「ステラボール」では、大人が本気をだした「すごい豆まき2016」が開催されていた。自分で"すごい"と言ってしまう豆まき、どうすごかったのかお伝えしたい。
開始前から会場は"何でもあり"の状況に
すごい豆まきは、毎年2月3日に来場者がみんなで豆を投げ合う大規模イベントで、2016年で5年目を迎える。年々参加者が増加しており、今回は約1,600人が参加したとのこと。会場には、鬼の角を生やしたゲストや鬼のコスプレをした人たちが続々と来場する中、節分にちなんで恵方巻きのコスプレをした人や「ショッカー」のコスプレなども登場し、もう"何でもあり"な空気に包まれていた。
イベントの目玉は、およそ4tもの豆。東北地方の農家から限定して買い付けた「クズ豆」で、イベント後は肥料に使われるとのこと。手持ちの豆がなくなっても、会場左右にある「給豆所」で補給が可能だ。
パフォーマー鬼たちを退治しよう
イベントでは、アイドルやお笑い芸人たちが鬼として登壇してパフォーマンスを披露。オープニングは、DJの西村ひよこちゃんとアイドルユニットの虹のコンキスタドール、阿波踊りエンターテイメント集団の寶船(たからぶね)が音楽で会場を盛り上げ、開始30分ですでに豆が飛び交い始めた。
「アスリート鬼」として、お笑いコンビの弾丸ジャッキーのオラキオ氏も登場。モノマネ芸人による「細かすぎて伝わらない鬼モノマネ選手権」が開催された。モノマネが"細かすぎて伝わらない"と判断された芸人たちに次々と豆が投げられ、ステージが豆で埋め尽くされていく。
「ダンサー鬼」として登壇したb-boy KENSAKU氏は、ダンスで豆を蹴散らしていくも、約1,600人がまく大量の豆にはかなわなかったようだ。
また、イベントのスポンサーも鬼としてステージに上がった。両手に花を添えながらステージに上がった彼らは、大量の豆を浴びていても涼しそうな表情だ。そんな中、ヤフー副社長執行役員・最高執行責任者の川邊健太郎氏が、「われわれは社会的地位が高いから、こんな豆痛くないんですよ」と一言。これほどの豆が飛び交う中で、さすがのコメントだ。
最後にステージに現れたのは、セクシーアイドルグループの恵比寿★マスカッツ扮(ふん)する「DMM鬼」だ。会場の男性陣のボルテージはあがり、彼女らも容赦なく豆を浴びせられていた。
最後はみんなで「大豆まき」
ステージに登壇した全ての鬼が退治されたところで、参加者同士で豆を投げあう「大豆まき」の開催だ。開始ともに、先ほど退治されたパフォーマー鬼たちもステージに集結してゲストたちに反撃。視界が豆だらけになって前が見えない状況になった。豆がなくなっても、床に広がった豆をかき集めて投げつけたり、豆の入った袋ごと投げつけたりするゲストも見られた。
大豆まきで筆者も豆を投げつけられたが、とにかく痛い。大人が力いっぱいに投げる豆は、服を着ていても関係なく痛みが襲う。一粒一粒が散弾銃のようだった。
帰宅してジャケットを脱ぐと、ポケットというポケットから豆がでてきて、自分がどれだけの豆を浴びたかを実感。大人が本気を出した節分は、まさしく全身で楽しむイベントになっていた。同イベントは、2017年も開催予定だという。少しでも興味がわいたという人はぜひ参加してみてほしい。