『月刊!スピリッツ』で連載中の松田奈緒子作の人気漫画『重版出来!』が、4月よりTBSでドラマ化され、女優の黒木華が連続ドラマ初主演を務めることが2日、明らかになった。
舞台は、コミック雑誌『週刊バイブス』の編集部。柔道一筋で元五輪代表候補だった新人編集者・黒沢心を主人公に、編集部員、漫画家、営業、書店スタッフたちを巻き込み、ライバル雑誌に打ち勝とうと奮闘する群像劇を描く。"重版出来"とは、初版と同じ版を使い、同じ判型、装丁にて刷りなおすことで、売れた漫画を意味。先輩編集者・五百旗頭敬のもとで編集のイロハを学び、重版出来させるための地道な活動を目にした心は、「私も重版出来させたい!」と意気込む。
人間力と勝負強さで周囲の人たちを動かしていく主人公・黒沢心を演じるのは、数々の映画賞で新人賞や助演女優賞を受賞し、現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』でも存在感を放っている黒木華。そして、黒沢を指導するクール頼れる先輩編集者・五百旗頭敬役はオダギリジョー、コミック営業部担当の小泉純役は"塩顔男子"として人気の坂口健太郎、週刊バイブス編集長・和田靖樹役は松重豊が演じる。
主演の黒木は「登場人物たち皆が魅力的で、それぞれの仕事に対する姿勢や人間同士のドラマに心打たれ、感動しました」と原作を読んだ感想をコメント。「こんなすてきな原作を、こんなに魅力的なキャストの皆さんとできるなんてすごく幸せに思います。原作の心ちゃんに負けないよう、胆大心小、頑張りたいと思います」と意気込んでいる。
そのほか、個性豊かな週刊バイブスの編集部員役に安田顕と荒川良々、心が入社した出版社・興都館清掃員(?)・久慈勝役に高田純次が決定。さらに、さまざまな事情を抱えている漫画家役には、小日向文世、滝藤賢一、要潤、永山絢斗、漫画家のアシスタント役にムロツヨシなど、豪華な顔ぶれが実現した。
脚本は、ドラマ『空飛ぶ広報室』、『ラッキーセブン』、映画&ドラマ『図書館戦争』の野木亜紀子氏。演出は、ドラマ『コウノドリ』、『空飛ぶ広報室』、映画『ビリギャル』の土井裕泰氏が務める。
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