北大阪急行電鉄は2日、9000形「POLESTAR II」3次車からデザインを変更すると発表した。2017年12月の同社創立50周年、2020年2月の開業50周年に先立ち、「竹林」がテーマの新しいデザインに変更。今月下旬から営業運転を開始する。
同社は1967(昭和42)年に設立され、日本万国博覧会の開催に合わせて1970年2月から運輸営業を開始した。現在は千里中央~江坂間(営業キロ5.9km)を結び、大阪市営地下鉄御堂筋線と相互直通運転を行う。8000形「ポールスター」の後継車両となる9000形「POLESTAR II」は2014年4月にデビュー。外観は「無塗装ステンレスを用い、先頭部は光によるリフレクション効果を取り入れた立体感あるデザイン」とされていた。
新たに導入される3次車は親しみやすさを重視し、車体前面・側面のデザインを変更してスマートな優しさを持たせた。新デザインのテーマが「竹林」となったのは、「緑地公園以北の沿線風景として馴染みがある」からだという。
車体前面はマルーンをベースとした配色でまとめ、落ち着きのあるカラーリングに。車体側面の上部は菊炭色、窓周りは濃いマルーン系の地色に竹柄のグラフィックとグラデーションをアレンジし、腰部は8000形「ポールスター」でもなじみのあるマルーン・アイボリー・レッドの3色を組み合わせた。
車内は乗降をスムーズにするため、シート中央のスタンションポール(縦手すり)を取り、シート幅を短くすることでドア付近の立ちスペースを広げた。座席仕切りをなくし、体格差に応じて座りやすくしたほか、荷棚の先端も立席の乗客がつかまりやすい形状に変更している。カーテン柄は外観と同様、「竹」をテーマにナチュラル系素材を多く使用。一般車両はさわやかなイメージの若竹色系、女性専用車両は紅梅色系とし、素材の質感もソフトな印象のものにしたという。