阪急京都線(洛西口駅付近)連続立体交差化事業の進捗にともない、3月5日初発から洛西口駅付近の下り線と同駅下りホーム(大阪方面)が高架化される。今回の高架切替で、同駅付近の上下線ともに高架化が完了する。

阪急京都線の準急。高槻市~河原町間は各駅に停車する

洛西口駅は京都市西京区にある京都本線の駅で、おもに準急・普通が停車。JR京都線(東海道本線)桂川駅も徒歩圏内にある。京都市と阪急電鉄は2007年から、京都市南西部地域の交通渋滞の解消、都市交通の円滑化、地域の活性化、鉄道の運転保安度向上などを目的に、洛西口駅付近を高架化し、道路と鉄道を立体交差化する事業を進めてきた。

京都本線東向日~桂間のうち、変電所前踏切道付近から川岡踏切道付近にかけての約2.0km(高架区間約1.6km)が事業区間とされ、工事が進められてきた。上り線(京都方面)は2013年10月から高架に切り替えての運行を開始しており、3月5日に下り線が高架に切り替えられ、上下線ともに高架化が完了することで、事業区間内の踏切3カ所(変電所上手踏切道、物集女踏切道、川岡下三番踏切道)が除却される。

高架化された洛西口駅は、2階に相対式2面2線のホームを持ち、上りホーム・下りホームそれぞれにエレベーター1基、エスカレーター2基を設置。1階が改札口・コンコースとなる。なお、今回の高架切替にともなう列車運行ダイヤの変更はない。

3月5日の高架切替にともない、洛西口駅の下りホーム(大阪方面)も移設。同駅付近の踏切3カ所が除却される

阪急京都線(洛西口駅付近)連続立体交差化事業では、鉄道高架化による環境影響を緩和するため、軌道西側に自転車・歩行者専用の関連側道(延長約940m)も設置される予定。高架切替が完了した後も、洛西口駅付近では側道などの工事が続く。「工事中は安全管理に細心の注意を払い進めてまいります」(京都市・阪急電鉄)とのこと。