公開初日を迎えた映画『残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―』の舞台あいさつが30日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一、中村義洋監督が出席した。

左から中村義洋監督、坂口健太郎、橋本愛、竹内結子、佐々木蔵之介、滝藤賢一

2月3日の節分を間近に控えていることもあり、公開初日となったこの日は劇場の後方から登場したキャスト陣が観客の多幸と映画の大ヒットを願い、豆が入った巾着を撒きながらの入場。中村監督の作品は本作で主演作3本目となった竹内は「本作では私が怖がりだったので、明るくしてくれて愛を感じました」と振り返るも、苦手でもあるホラー作品に「私ごとですが、18年前に『リング』という作品でスクリーンデビューし、今回リベンジという形で出演が叶いましたが、ホラーに関しては引退宣言を出させていただきたい!」ときっぱり。それでも「今度オファーが来たら慎重に検討させていただきます。怖がらせるキャラクターで出たいですね」とも語った。

また、中村監督作品初登場の橋本は「監督さんのご指示が本当に分かりやすくて、端的な言葉で的確にあらわしてくれましたからすごくやりやすかったです。今回久しぶりにホラーを撮られるということで、ご一緒できたのはうれしかった」と笑顔を見せ、中村作品4本目の滝藤は「1回目は女性を襲う最低の奴、2回目はチラシに名前だけ残り、『予告犯』でようやくパンフレットに顔が載り、そして『残穢』でこの場におります。次は主役かな?」と中村監督に猛アピールしていた。

節分が近いということで、「退治したいものは??」という質問に「怖いモノを退治したいですね」と竹内。一方の橋本は「夜更かしですね。遅く寝て遅く起きる悪循環を直したいです。今日も早くてあまり寝てないんですよ。今日は夜明けを見ました(笑)。深刻化しているので頑張ります!」とリアルな悩みを明かしていた。

第26回山本周五郎賞を受賞した、ミステリーの常識を覆す小野不由美の傑作小説『残穢』(ざんえ)(新潮社刊)を中村監督が映画化した本作。主演の竹内扮する小説家の"私"とその読者の大学生・久保さん(橋本愛)が、様々な人々の協力を得ながら事件や事故に起因する土地に根付いた穢れの正体を解明していく。