日本HPは29日、Ultrabookに属する薄型ノートタイプの15.6型ワークステーション「HP ZBook Studio G3 Mobile Workstation」を発表した。スペックの違いで3モデルをラインナップし、2月下旬から順次発売する。税別価格は250,000円から。
「Z Book」の第3世代となるワークステーションで、CAD/CAM/CAE、医療、デジタルコンテンツ制作、金融、教育、公共といった分野での使用を想定している。開発コンセプトとして、ユーザーの要望が多かったという「高性能+薄く+丈夫」を反映。
スペック面ではIntel Xeonプロセッサ、NVIDIA Quadroグラフィックスなどに対応し、米軍調達基準のMILスペック(14項目)をクリア。NVIDIA Quadroグラフィックスについては、NVIDIA Quadro M1000Mの特別仕様を採用し、通常はVRAM(GDDR5)容量が2GBのところ、4GBを搭載している。そのほか、従来モデルと比べて軽量小型化されたACアダプタ、バッテリを含めた3年保証、新設計の基板や冷却機構などが特徴。
スタンダードモデルの税別価格は250,000円で、主な仕様は、CPUが第6世代Intel Coreプロセッサ(開発コードネーム:Skylake)のIntel Core i7-6700HQ(2.6GHz)、チップセットがMobile Intel CM236、メモリがDDR4-2133 8GB(8GB×1、最大32GB)、ストレージが256GB SSD(PCIe M.2 NVMe)。OSはWindows 10 Pro 64bit版、またはWindows 7 Professional 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権を利用)。
15.6型の液晶ディスプレイは非光沢(ノングレア)タイプで、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)。ネットワーク機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN(Intel Ethernet Connection I219-LM)、IEEE802.11ac/a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0(Intel Dual Band Wireless-AC 8260)。
インタフェースでは、USB Type-C×2基を備え、USB 3.1、DisplayPort 1.2、Thunderbolt 3、PCIe Gen3デバイスをサポートしている。そのほか、HDMI 1.4出力、USB 3.0×3(うち1基は電源OFFチャージ機能あり)、UHS-II対応のSD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット、720p HD Webカメラ、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャックなど。バッテリ駆動時間は最大9時間30分で、本体サイズはW375×D255×H18mm、重量は約2kg。
1つ上位の「E3-1505M v5モデル」は、CPUにIntel Xeon E3-1505Mv5(2.8GHz)を搭載し、Intel vProテクノロジーに対応。メモリはDDR4-2133 ECC 16GB(16GB×1、最大32GB)で、Webカメラを持たない点を除いて、そのほかの主な仕様は上記のスタンダードモードに準ずる。税別価格は298,000円。
最上位の「E3-1545M v5モデル」は5月の発売予定で価格は未定。CPUにIntel Xeon E3-1545Mv5を採用する予定。上記「E3-1505M v5モデル」との違いはCPUのほか、メモリがDDR4-2133 ECC 32GB(16GB×2、最大32GB)、ストレージが512GB SSD(PCIe M.2 NVMe)、ディスプレイの解像度が4K(3,840×2,160ドット)、720p HD Webカメラ搭載、OSがWindows 7 Professional 64bit版(Windows 10 Proからのダウングレード権を利用)であること。