横浜銀行は27日、神奈川県と「重粒子線治療に係る協力協定」を締結し、2月8日から神奈川県立がんセンターで重粒子線治療を受けるための治療費を対象とした「横浜銀行先進医療ローン」の取扱いを開始すると発表した。

がんの治療法である放射線治療の一種が重粒子線治療

重粒子線治療は、がんの治療法である放射線治療の一種。がんを殺傷する能力が高い重粒子線をからだの奥のがん細胞に照射することで、これまでの放射線治療では治りにくいがんにも効くと期待されているという。神奈川県立がんセンターに導入されている重粒子線治療設備でがん治療をおこなった場合の重粒子線治療費は350万円だが、このうち35万円については、神奈川県が県民に対して助成する事業を行っている。

「横浜銀行先進医療ローン」は、治療費のうち残りの315万円を上限に借り入れることができる商品。

横浜銀行によると「このたびの協力協定により、顧客は神奈川県から助成金に加えて利子補給も受けることができ、実質的に金利負担なく(1月27日現在)借り入れることができる」としている。

借入金額は10万円以上315万円までで、借入期間は1年以上7年以内。金利は変動金利で年3.8%、返済方法は元利均等返済となっている。

横浜銀行は、今後も顧客の健康に資する新しい商品・サービスの提供に取り組むことで、豊かな地域社会の創造に貢献していくとしている。