お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、28日深夜に放送された日本テレビ系バラエティ番組『内村てらす』(毎週木曜25:29~25:59)にVTR出演し、千鳥・大悟に引退危機を救われていたことを明かした。
大阪時代から千鳥にかわいがってもらっていたという後輩の山里。「千鳥さんがいたから、僕はこうして芸人を続けていられるというのも過言じゃないと思います」と語りはじめた。
数あるエピソードの中でも、山里の中で最も深く心に残っているのが、東京進出後に挫折した時の出来事。さまざまな失敗が重なったことで芸人を辞めてしまおうか悩んでいた時に、「ダメ押し」となったのが、2005年に出場した「M-1グランプリ」での決勝戦最下位という結果だった。
自信喪失した山里は舞台に出ることに恐怖を覚えはじめ、そのことを大悟に相談したところ「そうか」といった反応。「辞めるんだったらしゃあないな」と後輩の決断を受け入れている様子で、「お前と俺の関係じゃから、最後出てくれや」と頼まれたのが、千鳥が東京に進出して初めて開くトークライブでのゲスト出演だった。山里は「それを最後にこの世界を辞めよう」と心に決めて了承した。
ラストステージとはいえ、山里はあくまで脇役。しかし、大悟がライブで披露したのは山里のエピソードばかりで、「お前、こうだったよな?」と振られて「はい」と返事をするだけで場内は爆笑に包まれた。人を笑わせる喜びに触れた山里は、気づけば自信をなくしていた自分を忘れてしゃべっていたという。
ライブ終了後、大悟からかけられた言葉が「こんなおもろい奴が辞めるんかい」。そこで山里は「すみません」と謝り、「辞めません」と引退を撤回。大悟は「おかえり」とだけ言い、山里の再出発を優しく歓迎した。
当時を振り返り、「感謝してもしたりない」と語る山里。スタジオにゲスト出演している大悟に向けて、「あの時、いろいろ助けてもらった大悟さんの言葉のおかげで今こうやって仕事をさせてもらってます。また、大悟さんと酒飲みたいです。お願いします」と感謝の言葉を伝えていた。