「東京ラブストーリー」の続編である読みきり作品が、1月25日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された。内容は完結後から25年が過ぎた主人公リカとカンチが偶然出会うというストーリーだという。同作品に関して、中国人も興味津々のようだ。
「東京ラブストーリー」は1991年にドラマ化され、最終話の視聴率は32.3%にも達した。そして、1995年前後には中国でも放映された。中国版ツイッターであるウェイボーでは「あの頃は日中関係の蜜月期で、テレビではいろいろな日本のドラマをやっていた」と語られているが、中でも「東京ラブストーリー」は一番の人気だった。「東京ラブストーリー」とは中国人の中でどんな作品なのか、ウェイボーから声を拾ってみた。
「私の日本ドラマへの扉を開いた」
「東京ラブストーリー」は中国語で「東京愛情故事」、略して「東愛」と呼ばれて親しまれており、「傑作中の傑作」「女の子なら一度は東愛を見るべき」との評価もある。では、25年後の姿を見てみたいかというと「すごく期待」な人もいれば、「続編はいらない」人もいる。よくも悪くも「東愛」への想いが深すぎるのだろう。
続編の是非はさておき、久々の「東愛」の話題に若かりし頃の感動を思い出し、語りだす人も多い。中国人の中で「東京ラブストーリー」はどんな作品だったのだろうか。
「東愛は多くの人にとってラブストーリーの最高傑作、日本の神ドラマのひとつ」
「一番好きな日本のドラマ。最後にリカが電車で泣く場面では私も泣いちゃった」
「私の日本ドラマへの扉を開いたのが東愛」
「当時高校一年生の僕にとって、赤名リカこそが都会のきれいな女の子のイメージだった」
大人になって見方が変わった人・変わらない人
中国で「東京ラブストーリー」が放映されてから約20年。20年過ぎて見返してみれば、その感想も変わってくるようだ。
「見るたびに泣ける。子供の頃は主人公のカンチとリカの別れが残念だと思ったけど、大学生になってから見てみると、2人は合わないと思った。カンチはリカにふさわしくない」
「子供の頃テレビで一日中放送されていた。子どもの頃はカンチが嫌いだった。今見てみるとなんでカンチのことが嫌いだったかが分かった。彼が何を考えているのか分からなかったからだ。20年が経ったんだな……」
「誰もが20年過ぎて見返すと、リカの恋のライバルのさとみのことが理解できるようになったという」
大人になった人もいれば、まだ夢を追い続けている人もいる。
「24歳になったら東京で赤名リカと出逢いたいと思っていた。もう24歳は過ぎたけど、まだリカを探している」
「赤名リカ、一生一度の恋。あなたのことを思い続けている」
果たして彼らのリカは見つかるのかは不明だが、中国人たちの思い出の中にもしっかりと「東京ラブストーリー」は刻まれているようだ。
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