ジャパンネット銀行はこのたび、2016年1月より、取引システムの定期メンテナンスを年1回30分のみとし、実質的な連続稼働を開始すると発表した。

定期メンテナンス時間を最短の年間30分のみとする取引システム連続稼働体制を導入

ショッピングやオークションでのネット決済の利用、コンビニエンスストアでのVisaデビット決済やATMの利用など、深夜や早朝に顧客が口座を利用することが当たり前となりつつあり、銀行口座も昼夜を問わず24時間365日、常時使える必要性がますます高まってきているという。

ジャパンネット銀行は、「インターネット専業銀行としてお客さまに『いつでもどこでも』ご利用いただけることが義務であると考え、このたび定期メンテナンス時間を現時点で最短の年間30分のみとする取引システム連続稼働体制を導入した」としている。

連続稼働の仕組み

2015年までは、定期システムメンテナンスのため、年6回全サービスを約3時間停止していたという。このたびの実質連続稼働を実現するにあたり、これまで2台で運用していたデータベースサーバを3台に増やした。従来のメンテナンス作業を1台ずつ順次実施し、常に残り2台で冗長構成を保つことによりサービスの無停止を実現したとしている。

また、このデータベースサーバを2系統用意し、3台同時メンテナンスの必要が発生した場合でも、系統を切替えることでサービス停止時間を30分以内に抑えることを実現したとしている。なお、この系統切替えは年1回を予定している。

連続稼働の仕組み

取引ページへのログイン、残高照会、振り込み、ログインパスワードや取引限度額の変更といった諸手続きなど、一般的なWEB取引は連続稼働を行う。他社システムとの接続がある取引(ATM取引、Visaデビット取引など)は、システムメンテナンスを実施することがあるという。

ATM取引、Visaデビット取引についても2016年度中の連続稼働を計画中だという。またジャパンネット銀行は、2018年に予定されている全銀システムの24時間化についても積極的に取り組んでいくとしている。