アメリカ史上最悪の汚職事件を描くジョニー・デップ主演『ブラック・スキャンダル』(1月30日公開)の公開を前に、本作と同じ実録ヤクザ映画『仁義なき戦い』をパロディした動画がネット上にアップされ、注目を集めている。

『仁義なき戦い』をパロディした動画が話題に

『仁義なき戦い』は、ヤクザ同士が裏切りに裏切りを重ね、抗争を繰り返すヤクザ映画シリーズとして愛され続けている名作中の名作。ファンが手掛けた今回の映像は、『仁義なき戦い』のテーマ曲が全編に鳴り響き、ハリウッドの実録ギャング映画『ブラック・スキャンダル』と日本が生んだ伝説の実録ヤクザ映画『仁義なき戦い』を見事にオーバーラップさせた出来栄えとなっている。

テーマ曲はもちろん、ザラついた映像で70年代当時を完全再現。ブレた画のまま止める演出や、達筆なテロップでくりだされる昭和的キャッチコピー・惹句(じゃっく)の数々、キャストクレジットの流れ方まで、ファンも思わずうなるパロディ演出が満載だ。

さらに、「ワシらの3人の利害は同じじゃ、手を組まんか?」「あのバルジャーが裏の実力者になったらしいのう」などとセリフが広島弁。本作では、ギャングのバルジャー、FBI捜査官のコノリー、大物政治家のビリーの3人が結んだ血の盟約が、イタリアンマフィア対アイリッシュギャングの抗争へと発展するのだが、ジョニー・デップ演じるバルジャーが「FBIに敵の情報を流しゃあ、ワシらの天下よ!」と言い放つ姿は、今は亡き菅原文太さんを連想させる。