日本で働いていると、ビジネス敬語や業界用語など、独特の言い回しを使うことも多い。外国人の方々はどういった言葉を覚えているのだろうか? 日本で働く外国人に、「仕事をするときに覚えた日本語」について話をきいた。

Q.日本で仕事をするときに覚えた日本語を教えてください。理由もあわせて教えて下さい

業務で使う言葉

画像はイメージです

・「ピン=一人のことを指す。辞書にもない」(韓国/34歳/男性)

・「朝礼、温故知新、切磋琢磨。良く使いますから」(ウクライナ/25歳/男性)

ねぎらい

・「『おつかれさまです!』と覚えました。帰るの時いい挨拶です。皆一生懸命働いていた気持ちで嬉しいです」(イギリス/31歳/女性)

・「お疲れさまです。マレーシアではこういった言葉は使わないからです」(マレーシア/31歳/女性)

・「お疲れさまです。よく使う挨拶です。母国ではないので、以外と便利な挨拶です」(ギリシャ/33歳/男性)

・「『いつもお世話になっております』全く知らない商売相手からでも言われるのが、どうやら、普通ってことを知った」(フランス/35歳/男性)

敬語

・「左様でございます。よく仕事上で使っていたから」(香港/34歳/女性)

・「恐縮です。さようでございます。お下げいたします。接客業だったので、敬語は結構使っていましたから」(台湾/30歳/女性)

お世話になっております

・「お世話になっております。よく使うから」(中国/28歳/男性)

・「お世話になっております。初めて関わる方にも使えます」(エジプト/33歳/男性) 日本で働くことになって、尊敬語や丁寧な日本語を使うようになりました」(シリア/35歳/男性)

・「『いつもお世話になります』メールのあいさつとして使ってます」(フィリピン/35歳/女性)

その他

・「仕事の場面で習った日本語は特にありませんが、飲み会のときに『はしごしよう』をならったことがあります」(ロシア/31歳/女性)

・「『取り急ぎ』→メールの最後に書くもので、便利な表現です」(イラン/28歳/女性)

・「ほう・れん・そう(報告、連絡、相談)慣れない仕事で一人で悩まずに常に上司に報告し、連絡や相談を重ねながら解決してたからとても心に残りました。いつでも強い味方的な言葉です」(モンゴル/39歳/女性)

まとめ

「お世話になっております」「おつかれさまです」など、毎日使うような言葉はやはり外国人の方々も覚えているようだ。何気なく使っているが、「皆一生懸命働いていた気持ちで嬉しい」と言われると、とても気持ちの良い言葉のように思えてくる。

「取り急ぎ」「左様でございます」などは、日本人でも仕事をするようになって覚える言葉かもしれない。日本語だけでなく、敬語まで覚えなければいけないのは大変な努力が必要だろう。飲み会の時に覚えた「はしごしよう」は、新橋などで聞けそうで、会社の雰囲気が伝わり微笑ましい。職種などによっても少しずつ違ってくる結果となった。

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