元SKE48の松井玲奈が26日、長瀬智也主演のフジテレビ系ドラマ『フラジャイル』(毎週水曜22:00~22:54)の出演を前に都内で取材に応じ、小学生以来というボブヘアに「新しい自分になれる気がしたので、すごく楽しみな気持ちで髪を切りました」と心境を明かした。
同作は、現在「アフタヌーン」(講談社)で連載中の同名漫画が原作。長瀬演じる主人公の病理医・岸京一郎は、イケメンだが、偏屈で歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで、敵ばかり作ってしまう性格だ。しかし、医師としての技量は周囲も認める天才という、周囲とのあつれきをいとわない、岸の闘いと活躍を描く。
松井が演じるのは製薬会社・アミノ製薬にMRの営業として勤める火箱直美で、27日放送の第3話から登場。MRとは、薬の効果や副作用などの情報を病院に提供する職種で、火箱は、抗がん剤の新薬「JS1」の効果を信じて疑わず、認可実現のためなら色仕掛けも駆使して手段を選ばない"小悪魔"キャラクターだが、松井は「小悪魔と言われると悪い女っぽく聞こえるんですけど、すごく仕事に対して真面目な子だと思っているので、そういうところも感じてもらえるように演じることができたら」と意気込みを示した。
この役のために、松井は黒髪のロングヘアをバッサリ15センチ切り落とし、小学生以来となるボブヘア姿で決意の出演。周囲からは「ガラッと印象が変わった」「似合う」と言われているそうで、「すごくうれしいです」と笑顔を見せた。
第3話から参加する松井だが、現場の雰囲気は「和気あいあいで、楽しい現場です」と充実の様子。ご飯を食べるシーンが多く、出された料理名を聞かれると「ユリ根がみんな好きみたいで…私も初めて現場で食べて、すごいおいしいなと思いました……フッフッフッ(笑)」となぜかツボに入って笑いが止まらなくなり、「すいません、ユリ根の話なんかして…(笑)」と、おなかを抱えながら謝っていた。
一方で、野村周平と顔を接近させるシーンもあり、「すごく緊張しました」と述懐。スタンバイで待っている時も、顔を近づけていなければならず、「お互い気まずい感じて…。どこ見てたらいいかなという緊張感もありました」と、ドキドキの心境を振り返った。主演の長瀬との撮影はまだないというが、1~2話を見て「こういう演じ方でやってるんだと思ったので、早く会いたいです」と意欲的だ。
自身がインドア派な一方、ほかの出演者たちはアウトドア派のため「勉強になる」といい、火箱のキャラクターも「根が明るくて、分け隔てなく人に接していけるタイプ」と認識。このため、役に入る際は、火箱のテンションに上げていくことを通して「(自分も)明るくなろうって思いながら、日々頑張ってます(笑)」と目標を語った。
自身が漫画ファンなだけに、「ドラマ化する時にキャストがどうなるんだろうっていう、読者の方の楽しみでもあり、不安のような気持ちが自分もよく分かるので、自分がいただいているキャラクターはすごく大切にしたいです」と抱負。従来の医療ドラマとは「全く違うタイプの作品」と語り、「身構えずに、これからも楽しんでみていただけたら」と視聴者に呼びかけた。