女優の小松菜奈(19)が、3月1日に自身初となる写真集『Trabzon』(SDP)を発売する。タイトルは、トルコの田舎町"トラブゾン"から。そこで約1週間、原風景に溶け込むような写真を意識し、現地の人々とも触れ合いながら撮影したという。
トルコ東北部に位置する田舎町・トラブゾンは、アジアとヨーロッパの文化が混ざり合う独特な風土。そこで「現地の女の子になること」をテーマに衣装やアクセサリーも現地で調達し、民族衣装姿の自然な表情を捉えた。一面塩の銀世界に覆われたトゥズ湖では真っ白な衣装を身にまとい、小松が持つ神秘的な魅力を引き出した。
「写真に力を入れている写真集を出したいとずっと思っていました」と打ち明ける小松。「満足できるものにしたい」と意気込むも、イメージを伝えることの難しさやタイトなスケジュールの中での苦労もあった。それでも、「一緒に写真集を作りたい」と思っていたスタッフとの時間は貴重だったようだ。
トラブゾンは、「想像以上にすてきな場所」。「すごく穏やかで優しくて、皆さんとても親切にしてくれました」と語る通り、現地で衣装を調達した際には、着こなし方なども自然に教えてくれたという。小松は、交流を深めた人々の顔を思い浮かべながら、「現地の方たちの表情やどんな生活をしているのか、実際に自分の目で見てその場で参考にしながら作っていくことができたのはとても貴重な経験でした」と感慨深げに語っている。
長編映画デビュー作の『渇き。』(14年)で、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ、数々の映画賞で脚光を浴びた小松。それ以降も『近キョリ恋愛』(14年)や『バクマン。』(15年)などの話題作でヒロインを演じてみせ、今年は『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2月27日公開)、『ヒーローマニア-生活-』(5月7日公開)、『ディストラクション・ベイビーズ』(5月公開)、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(12月公開)に起用されるなど、出演オファーが殺到している。