サンケイリビング新聞社とリビングくらしHOW研究所はこのほど、大阪府と兵庫県の女性を対象とした暮らし心地に関するアンケート結果を発表した。同アンケートは、大阪・兵庫のサンケイリビング新聞社各媒体のメールマガジンなどで回答をよびかけ回収されたもの。調査期間は9月17日~30日で、回答数は2,112。
今回調査対象となった回答者の居住地域のうち、50件以上の回答が集まったのは大阪府が吹田市・茨木市・池田市・箕面市・寝屋川市・大阪市・堺市・枚方市・豊中市・高槻市の10市、兵庫県が尼崎市・宝塚市・芦屋市・伊丹市・川西市・明石市・西宮市・神戸市の8市で合計18市となった。
調査対象者に「自分の住む市・区の暮らし心地を総合的に見て、10点満点で点数をつけてください」と質問し、18市の住人の回答の平均を点数の高い順にまとめたところ、1位は「吹田市」(7.82)で、2位「西宮市」(7.69)、3位「箕面市」(7.60)と続いた。
最も平均点の高かった吹田市については、「万博記念公園など大きな公園がたくさんある」といったコメントや、市内の千里ニュータウンに対して「街並みが整備されている」などの声が挙がった。また、2015年11月にオープンした大型商業施設・EXPOCITYや、2月に開場予定の市立吹田サッカースタジアムなど、直近の豊富な話題も点数を押し上げたと思われる、と同社。
また「将来にわたって、今の市・区に住み続けたいか」を聞いたところ、「ぜひ住み続けたい」「できれば住み続けたい」と答えた割合("定住傾向")が最も高かったのも「吹田市」(87.8%)で、2位「西宮市」(85.8%)、3位「芦屋市」(81.0%)と続いた。暮らし心地の総合点では8位だった「芦屋市」が、定住意向ランキングでは3位にランクインする結果となった。
「公園や緑地」「鉄道や道路などの利便性」「学校など教育環境」などの12項目について、暮らし心地の総合点が高い「吹田市」「西宮市」「箕面市」を見ると、「教育環境」「文化施設」「医療環境」の項目の満足度の高さが目立った。定住意向を見ると、「吹田市」「西宮市」「芦屋市」「箕面市」で共通して「公園や緑地」「住人の感じの良さ」の満足度が高いという結果となった。