説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「iCloud Drive」ってどんなときに便利?』という質問に答えます。
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iCloud Driveは、Appleが運営するオンラインストレージサービスです。その名のとおりiCloudに含まれ、Apple IDを持つユーザは利用を許されたストレージ容量(無償の場合5ギガバイト)の範囲内で、ファイル置き場として自由に活用できます。
しかし、パソコンに比べファイルを扱う機会が少ないiPhoneのこと、いきなりオンラインストレージをあてがわれても使いみちに困ってしまうかもしれません。実際、『写真』に撮りためた写真やビデオを移すなど、iPhone単独でファイルを扱う用途はあまり考慮されていません。
その実力を発揮するのは、パソコンと組み合わせた場合です。現在のiCloud Driveは、Mac/Windowsのファイルブラウザから直接保存できるため、パソコンで作成したファイルをiPhoneにコピーする用途にはもってこいです。パソコンのようにダブルクリックでファイルを開くことはできませんが、iCloud Driveに対応したアプリにコピーすれば自由に使えます。
個人的には、動画や音楽をコピーする用途がお勧めです。『VLC』や『ONKYO HF Player』といった動画/音楽再生アプリは、iTunesを利用してアプリ内部にファイルを転送しなければならないため、再生準備に手間取りますが、パソコンでiCloud Driveにファイルをアップロードしておき、それをiPhone側からアプリにコピーすれば、iTunesもケーブルも不要になります。
メールの添付ファイルに使えることもメリットです。使う予定のファイルをあらかじめiCloud Driveに用意しておけば、パソコンに頼らずメールに添付できます。ZIPファイルやワープロ文書など、iCloud Driveにアップロードできるファイルはすべて扱えるため、iPhone単独の場合より活用の幅が広がります。