ローソンは25日、訪日外国人観光客の利便性向上のため、Ant Financial傘下の中国最大級のモバイル決済サービス「支付宝(Alipay)」の取り扱いを順次開始する。
世界ユーザー数4億人以上の決済サービスを導入
支付宝(Alipay)は、世界有数の決済プラットフォームで、実名認証のユーザー数は4億人以上。ネット上のオンライン決済のほかに資産運用商品やリアル店舗向けの対面決済サービスも展開し、中国国内の55万加盟店および海外の5万加盟店で利用できる。利用者が所有するスマートフォンなどのモバイル端末に支付宝(Alipay)決済用のバーコードを表示させることで、簡単に商品代金の支払いが行えるようになっている。
ローソンは、まず多くの中国人観光客の訪日が見込まれる中国の大型連休「春節」(旧正月、2016年2月7日~13日)に併せ、空港やホテル立地などのインバウンド需要が高い9店舗に導入する。その後、利用状況を確認したうえで、夏以降に全店舗へ導入を拡大する予定という。
ローソンは「外国人観光客のお客様が来店される目的は、お土産用の抹茶のお菓子や日用品、ホテルで過ごす際のおにぎりや飲料品の購入など、広範囲で金額も様々となっている。今回、Alipayの電子決済サービスを導入することで利便性が向上し、お客様はお釣りを気にせず、より便利に買い物ができるようになる」と話している。