オンラインメディア「トラベルズー」を運営するトラベルズー・ジャパンはこのほど、中国本土における2016年の旅行者の傾向を発表した。同調査は2015年11月16日~12月19日、トラベルズー中国の会員2,111人を対象に実施した旅行に関する意識・動向調査の結果をもとにしている。
調査対象者に2016年に訪れたい場所について聞いたところ、最も多かったのは「日本」(39.24%)で、2014年以来3年連続で1位となった。以下、2位「アメリカ」(33.05%)、3位「オーストラリア」(28.19%)、4位「ニュージーランド」(28.10%)、5位「台湾」(21.52%)と続いた。
次に、日本で旅行する際に宿泊してみたい部屋を尋ねたところ、「温泉エリアや京都、北海道などの都市圏外の旅館の露天風呂付部屋」(53.40%)が最多となった。次いで「東京や大阪などの都市でのビジネスホテル」(40.60%)が2位、「温泉エリアや、京都、北海道などの大都市圏外の旅館での和室」(38.80%)が3位にランクインした。
日本旅行の際に食べてみたい日本食について質問したところ、1位「寿司、刺身」(51.90%)、2位「和食・懐石料理」(49.60%)と日本料理が続き、3位には「和牛ステーキ」(40.00%)がランクインした。そのほか、「ラーメン」(27.50%)や「居酒屋」(26.00%)、「日本の家庭料理」(18.50%)、「そば・うどん」(13.70%)なども10位以内に入った。
中国人旅行者を歓迎していると思う国について聞くと、「日本」(16.53%)が1位に。後には、2位「タイ」(14.62%)、3位「中国」(10.25%)、4位「韓国」(8.33%)、5位「アメリカ」(5.60%)と続いた。「日本に歓迎されている」と思う中国旅行者が最も多いという結果となった。同社はその要因について、「中国語での表記や接客ができる店舗が増えてきていること」などを挙げている。
最後に、2016年の旅行回数と予算をたずねると、2016年の平均旅行予定回数は1.96回となり、2015年(1.84回)と比べ微増となった。予算も平均で3万9,060元(日本円で69万9,579円相当)と、2015年(3万7,007元・日本円で66万2,827円)よりも増加しており、1回の旅行の予算も上がる傾向にあることがわかった。