オウチーノ総研はこのほど、「2015年、人気の高かった駅・沿線ランキング[賃貸/首都圏編]」を発表した。同ランキングは、賃貸サイト「O-uccino」の各駅・沿線ページのアクセス数が多い順に抽出された。調査期間は2015年1月1日~同年12月31日。
「駅ランキング」で1位となったのは、「荻窪駅」だった。同駅の周辺には閑静な住宅街が広がり、文化人も多く居住している。また、ラーメン激戦区としても有名とのこと。交通に関しては、JR中央線と東京メトロ丸ノ内線の2路線が通っており、丸ノ内線では新宿・東京方面への始発駅となっている。高円寺や吉祥寺、中野まで10分以内でアクセスでき、秋葉原などへも簡単に出られるため、趣味を充実させたい人に適した街となっている。
また、赤坂見附や大手町、霞が関など都心に勤める社会人にとっても利便性が高いほか、東京女子大学や一橋大学、明治大学、成蹊大学や上智大学などへも20分以内で通学可能なため、学生ニーズも高い。駅前には商業施設や商店街、24時間営業のスーパーマーケットなどがあり、紅葉のライトアップで有名な日本庭園「大田黒公園」や区立図書館もある。上位3駅の中では3LDK以上の物件の家賃相場が最も安く、ファミリー層や子育て世帯にも適した環境となっている。
続いて、2位は「目黒駅」となった。同駅にはJR山手線、東急目黒線、都営三田線、東京メトロ南北線の4路線が乗り入れており、交通利便性が高いのが特徴。また、公園や目黒川などの自然も多く、落ち着いた雰囲気が広がっている。駅前では2017年末に完成予定の大規模複合施設の開発が進んでおり、今後さらに注目を集める気配もある。
第3位には、同ランキングで4年連続トップ3入りを果たしている「武蔵小杉駅」がランクイン。同駅がある神奈川県川崎市は2015年に「待機児童ゼロ」を達成。若年者人口も多いため財政状況が良く、地方公共団体の財政力を示す指標である「財政力指標」は政令指定都市の中で最上位となっている。駅の利便性を見ると、新宿や渋谷、品川、東京まで20分程度と、都心へのアクセスが良いのが特徴的。
4位以下には、漫画『東京都北区赤羽』などで知られる「赤羽駅」(4位)や、江戸川区独自の「乳児養育手当」がある「西葛西駅」(第6位)、「平井駅」(第10位)などがランクインした。
なお、沿線ランキングの結果も同時に発表されている。
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