エン・ジャパンは、同社が運営する人材紹介会社集合サイト『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント128名を対象に「中小企業で働くこと」についてアンケートを実施した。調査期間は2015年12月14日~2016年1月5日。

94%の転職コンサルタントが「中小企業への転職を薦める」

ミドルの転職希望者に中小企業への転職を薦めるか尋ねたところ、94%が「薦める」と回答した。理由は、「大手企業に比べてスピードが速く、裁量もあり、何かと自由度が高い」「中小企業は仕事の幅が広いので専門性を磨くことができ、会社に頼らずとも自活できるスキルを身につけられる」などが挙げられた。

ミドルの転職希望者に中小企業への転職を薦めますか?

中小企業で働くメリットを聞くと、最も多いのは「経営者・役員クラスとの距離感が近い」(64%)だった。次いで、「意思決定のスピードが速い」(58%)、「業務における権限が広い」(49%)となっている。一方でデメリットは「福利厚生が充実していない」(51%)、「事業が長期的に続く保証がない」(46%)だった。

中小企業で働くメリット

中小企業がミドル層を募集する理由について尋ねると、「マネジメント力・組織力の強化」(51%)が最も多かった。次いで多いのは「業務拡大に伴う増員募集」(40%)で、ミドルには組織力を強化し業務拡大を図れるプレイングマネージャーとしての役割が期待されていることがわかる。

中小企業がミドル層を募集する理由

ミドルの採用が多い中小企業の成長ステージは「成長期」(60%)、「企業規模」は「100名~299名」(52%)がそれぞれ最多だった。

ミドルを募集する中小企業に多い「業種」は、「メーカー(機械・自動車・運送機器)」(37%)と回答する割合が最も多かった。「大手企業からの下請け受注が増えている」「同業界での業務経験が必須となることが多い」などが理由に挙げられ、輸出関連が好調であることや経験が重宝される業界であることが理由のようだ。

ミドルを募集する中小企業に多い「業種」