DISCOは、2017年3月卒業予定の全国の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)1,084人を対象に、1月の就職意識に関する調査を実施した。調査時期は2016年1月1日~6日。
「給料・福利厚生・休日」などを重視する傾向強まる
就職先企業を選ぶ際に重視する点について尋ねたところ、「将来性がある」(46.4%)が最も多く、次いで「給与・待遇が良い」(41.9%)、「福利厚生が充実している」(39.4%)と続いた。「給与・待遇」「福利厚生」は前年調査より増加。「休日・休暇が多い」もポイントが伸びており、待遇重視の傾向が強まっている。
志望業界の決定状況について聞くと、「明確に決まっている」が27.0%で、11月調査より5.8ポイント増加した。志望業界の1位は「銀行」、2位は「水産・食品」、3位は「医薬品・医療関連・化粧品」で、上位は11月調査と変わりは見られなかった。
「就活でエントリーを決めている企業がある」と回答したのは85.4%だった。具体的な社数は、半数弱(47.8%)の学生が5社以下だが、21社以上と回答した学生も13.9%おり、バラつきが見られる。平均社数は12.5社だった。
「雰囲気がよい」と思える職場の条件について聞くと、「ワークライフバランスを重視している職場」(63.3%)が昨年2位から1位へとランクアップした。2位は「役職や年齢に関係なく自由に物が言える」(61.9%)、3位は「部門間の交流やコミュニケーションが盛ん」(56.5%)だった。
現時点で考える就職後のキャリアプランについて尋ねたところ、「一つの会社に定年まで勤めたい」は49.4%で、9年ぶりに半数未満に低下した。かわりに「一つの会社にこだわらず、転職などでキャリア・アップを図りたい」(33.1%)が増加している。転職想定組が3割を超えるのは2007年卒以来のことであるとのこと。