国土交通省は19日、2015年のクルーズ船の寄港実績速報値を公表した。同省によると、訪日クルーズ旅客数は前年比2.7倍の約112万人だった。
寄港回数も過去最高に
国土交通省は、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」に基づき、2020年の「クルーズ100万人時代」の実現に向け、官民一体となった取り組みを実施。2013年にクルーズ船で入国した外国人旅客数は約17.4万人、2014年は約41.6万人と推移してきた。
2015年には中国からのクルーズ船の寄港増加などにより、前年比2.7倍の約112万人が入国。2020年の目標であった100万人を大幅に前倒して達成することとなった。
訪日クルーズ旅客数 |
外国船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数は、中国からのクルーズ船の寄港増加などから、過去最高の965回となった。
外国船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数 |
外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数を港湾別に見たところ、福岡県の「博多港」が245回(前年99回)、長崎県の「長崎港」が128回(前年70回)、沖縄県の「那覇港」が105回(前年68回)だった。
外国船社及び日本船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数は、過去最高の合計1,452回。港湾別では、福岡県の「博多港」が259回(前年115回)、長崎県の「長崎港」が131回(前年75回)、神奈川県の「横浜港」が125回となった。