パナソニックは1月19日、4K動画撮影が可能な光学30倍ズームの高倍率コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-TZ85」を発表した。ホワイトとシルバーの2色を用意。発売は2月10日。価格はオープンで、推定市場価格は税別55,000円前後。

LUMIX DMC-TZ85

DMC-TZ85は、4K/30pでの動画撮影が可能なコンパクトデジタルカメラ。秒間30コマで撮影した4K動画から静止画を切り出す「4Kフォトモード」は、シャッターボタンを押し続けている間ずっと連写する「4K連写」、シャッターボタンを一度押してから再び押すまで連写する「4K連写(S/S)」、シャッターボタンを押した前後1秒間の合計60コマを記録する「4Kプリ連写」の3モードを備える。

4Kフォトで連写した複数の写真から1枚の写真に合成する「比較明合成」も新たに搭載。長時間露光で撮影したような写真を作成できる。合成したい写真を複数選ぶ「選択合成」と、時間軸で始点と終点を選ぶ「範囲合成」から選択可能だ。撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる「フォーカスセレクト」も備える。

「4Kライブクロップ」では、4Kで撮影しながらフルHD動画に変換することで、カメラを固定したままパン / ズームイン / ズームアウトの処理を加えた動画を残せる。カメラを左右に振らずに被写体をパン撮影したり、ズーム操作なしで引きや寄りの動画撮影をしたり、スムーズな動きで記録できる。

光学30倍ズームとなる焦点距離24~720mm(35mm判換算)の「ライカDC VARIO-ELMAR」レンズを採用。9群12枚のレンズ構成のうち、10面5枚の非球面レンズを使用しており、手ブレ補正レンズの退避構造を採用することで薄型化を実現した。被写体から5cmの距離でのマクロ撮影も行える。開放絞りはF2.8~F5.9、最小絞りはF8.0となる。

光学30倍ズームでポケットサイズを実現

画像処理エンジンとして、新ヴィーナスエンジンを搭載する。明部と暗部のノイズ量を見分けて適切なノイズリダクション効果を施す「マルチプロセスNR」を実現。さまざまな撮影シーンにおいて、ノイズを抑制しながらディテールを忠実に再現できる。

主な仕様は、撮像素子が有効1,810万画素の1/2.3型高感度MOSセンサー、対応感度がISO80~ISO3200(拡張設定でISO6400)、シャッター速度が最高1/2,000秒(メカシャッター)、1/16,000秒(電子シャッター)。背面モニターは静電容量方式タッチパネルの3型・104万ドット液晶。EVFは約117万ドット。記録メディアにはSD / SDHC / SDXCメモリーカードを利用する。

記録形式は静止画がJPEG / RAW、動画がAVCHD Progressive / AVCHD / MP4。IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN機能もサポート。バッテリーは専用リチウムイオン充電池で、CIPA準拠の撮影可能枚数は約320枚。本体サイズは約W112×D38×64mm(突起部を除く)、重量は約282g(バッテリー、メモリーカード含む)。