日産自動車は新型「2016タイタンXD」の発売に合わせ、オフロード向けにデザインした「タイタン・ウォリアーコンセプト」を2016年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で世界初公開した。米国のトラック市場に対する日産の期待を表現したという。
このコンセプトカーは、量産車の「タイタンXD」もデザインした日産デザインアメリカ(NDA)によって作り上げられた。NDAのデザインチームは、量産モデルに比べてより力強い存在感をこのコンセプトトラックに与えるため、18×9.5インチのアルミニウム合金製カスタムホイールを装着した37インチのオフロードタイヤを使用。全高を量産車の1,999mmから2,070mmへと高くした。全幅も量産車の2,047mmから2,200mmに変更している。
車体色には「サンダー」というガンメタ色でカスタムペイントを施し、「マグマ」と呼ばれる特別色でアクセントを付けた。頑丈さとパフォーマンスを重視した外観に対し、内装デザインは快適性を重視している。シートには強度が高いカーボン調のシート生地を使用。その他の内装には炭素繊維、光沢感のあるクロムメッキ、マグマカラーのアクセントステッチが入ったレザーなどの素材を採用した。
日産は2015年12月に発売したカミンズ社製V8ディーゼルエンジン搭載「タイタンXD」に加えて、最大出力390PS・最大トルク624Nmを発揮するV8ガソリンエンジンを搭載した「タイタンXD」と「タイタン」を2016年の春に発売する予定。新型「タイタン」のラインアップが全て出そろうことで、3種類のキャブ、2種類のフレームサイズ、3種類のパワートレイン、5つのグレードとなる予定だ。