富士通は18日、同社PC製品の2016年春モデルを発表した。発表された製品は、個人向け店頭モデルが3シリーズ7機種、カスタマイズできるWebモデルが5シリーズ5機種。個人向け店頭モデルは1月22日から順次、Webモデルは18日から販売開始する。

2016年春モデルで発表された、12.5型の着脱式Windowsタブレット「arrows Tab RH77/X」。約90度まで無段階調節できるキックスタンドを本体背面に搭載。ハイレゾ対応ヘッドホンやスピーカーを接続するとハイレゾ音源も再生できる

春モデルは、個人・法人向けで「モビリティ」「セキュリティ」「ユーザビリティ」という付加価値を、横軸で展開していく。特に法人向けでは、静脈認証をはじめとしたセキュリティ機能に引き続き注力する。

具体的な販売モデルだが、個人用店頭モデルでは、自社初の4Kディスプレイを搭載した、"大人世代向け"の15.6型ノートPC「GRANNOTE」(グランノート)を投入。また、据え置き型A4ノートPCでCPUの刷新やキーボードの改善を行ったほか、タブレット製品を揃えるarrowsブランドで、12.5型の着脱式タブレットPC「arrows Tab RH77/X」をラインナップした。

Webモデルでは、Web限定の小型デスクトップPC「ESPRIMO WD1/X」や、10.1型防水・防塵タブレット「arrows Tab WQ2/X」、13.3型モバイルPC「LIFEBOOK WU1/X」、個人店頭向けRH77/Xをベースにスペックをカスタマイズした「WR1/X」、23型液晶一体型デスクトップ「ESPRIMO FH」シリーズのカスタマイズモデル「WF1/X」を提供する。

ソフトウェア面では、個人向けクラウドサービス「My Cloud」で、写真や動画などのコンテンツを一元管理する「My Cloud プレイ」に、類似写真を自動解析し同じシーンの写真をまとめて表示する「フォトギャザー」機能を追加した。

ここでは、同社製デスクトップPC「ESPRIMO」とノートPC「LIFEBOOK」の、個人向け2016年春モデルを一挙まとめて紹介していこう。

初の4K液晶を搭載した15.6型ハイエンドノートPC「GRANNOTE」

富士通初となる4Kディスプレイを搭載した15.6型ノートPCのハイエンドモデル。2014年2月に発表され「GRANNOTE」の愛称で親しまれた「LIFEBOOK AH90/P」の後継機だが、ターゲット層を40歳以上の男女に拡大し、デザイン・スペックを刷新して展開する。

発売は2月中旬から。価格はオープンで、店頭予想価格は税別220,000円強。

富士通のコンシューマ向けPCで初となる、3,840×2,160ドットの4K液晶を搭載

ダイヤカットデザインの丸型ハイレゾ音源対応スピーカー(オンキヨー製)をキーボード上部に配置

キーボードは緑がかったクリスタルのサイドカラーだ


12.5型の着脱式Windowsタブレット「arrows Tab RH77/X」

12.5型大画面タブレットのほか、通常のノートPCとしても利用できる、Windows 10搭載の着脱式タブレットPC。本体背面には約90度まで無段階調節できるキックスタンドを備えるほか、1.5mmストロークのカバーキーボードが標準で付属する。

発売は3月上旬で、価格はオープン。店頭予想価格は税別190,000円弱。

標準添付のカバーキーボードは84キー日本語キーボード

約90度まで無段階調節できるU字型キックスタンドを背面に搭載する


CPUやキーボードを強化した主力15.6型ノートPC

15.6型ノートPC「LIFEBOOK AH」シリーズの2016年春モデル。上記の「GRANNOTE」(LIFEBOOK AH90/X)のほか、上位モデル「LIFEBOOK AH53/X」、中位モデル「LIFEBOOK AH45/X」、下位モデル「LIFEBOOK AH42/X」の4モデルで展開する。上位モデルではCPUや解像度が強化されたほか、キーボードが改善されている。

発売は1月22日から順次。価格はオープン。店頭予想価格は税別140,000円前後から。


廉価なTVモデルを追加した23型デスクトップPC

狭額縁の23型液晶を搭載したスタンド式デスクトップPC。ラインナップは上位モデル「ESPRIMO FH77/XD」、下位モデル「ESPRIMO FH53/XD」の2種類で、上位モデルでCPUをCPUを刷新したほか、下位モデルにもテレビ機能を搭載。また、コンテンツ保護技術SeeQVaultに新対応した。

発売は1月22日から。価格はオープン。店頭予想価格は、FH77/XDが税別230,000円弱、FH53/XDが税別180,000円強。