米Appleは1月15日(現地時間)、iOSアプリに広告を配信する広告ネットワーク「iAd App Network」を終了させる計画を発表した。サービス提供は2016年6月30日まで。iAd Workbenchを通じたキャンペーン作成は可能だが、すでに新しいアプリをネットワークに登録することはできなくなっている。
iAdは、アプリ/ゲーム開発者のビジネス機会を広げるためにAppleが用意した広告プラットフォームだ。2010年7月に配信を開始した。eMarketerの調査によると、米国のモバイルディスプレイ広告におけるiAdの売上シェアは約5%。Appleの売上における割合は非常に小さく、一方でユーザーのプライバシーを重んじるAppleは広告ベースのビジネスモデルに対する批判を強めており、そのためAppleがiAdを提供する矛盾も指摘されていた。iAd App Networkは終了になるが、iAdプラットフォームおよびAppleのモバイル広告事業の今後については不明。開発者向けのiAdサイトで情報をアップデートするとしている。