低体温の人にとって冬はつらい季節です。自分の体が冷え過ぎて夜もなかなか眠れないという人にお試しいただきたいのがこのストレッチ。低体温は痩せにくいだけではなく、様々な病の元になるとも言われています。ぜひ、この簡単ストレッチで、ポカポカと内側から燃焼するからだづくりを目指してください! 教えてくれたのは、宝塚歌劇で男役として活躍されたフィットネスインストラクター 大真みらんさんです。

起床時の体温が36℃未満の人は特に要チェック!

体温と代謝には密接な関係があることをご存じですか?

人のからだは、食事で取り込んだ炭水化物や脂肪を、呼吸で取り込んだ酸素と反応させてエネルギーや熱を生み出しています。このエネルギーや熱を生み出す過程のことを「代謝」といいます。ですから、代謝が高い人は体温が上がり、代謝の悪い人は体温が下がるのです。また、運動不足は低体温の原因にもなります。筋肉の中というのは、体の中で一番熱を発しているところなので、そこを動かすだけで体の中から熱を発することになります。

運動不足になると、体中に張り巡らされている毛細血管の量も減っていきます。そうすると、血液が手先足先十分に行きわたらなくなり、「冷え」の原因をつくります。代謝をアップさせて、より元気なからだづくりを目指しましょう。

体温を上げる胸とからだのストレッチ

正しいリズムで生活をしていますか?

もし体内時計が正しく働いていれば、体温は朝の最も低い状態から、昼の活動的な時間に向けて順調に上がっていきます。しかし、体内時計が狂ってしまうと、体温が上がらないまま低体温が続くといった状態になります。

ここで紹介する簡単なストレッチで、体温が本当に上がるの? と思うかもしれませんが、ぜひトライしてみてください!

最初のストレッチは胸のストレッチ。そして2つ目は体側のストレッチになります。代謝を上げて体温を上げるためには、しっかり呼吸をして体内に十分な酸素を取り込めるようにすることが重要です。

運動不足だと、呼吸に重要となる肋骨周辺の筋肉が硬くなりがちなので、それらの筋肉をほぐしていきます。

胸のストレッチ

まずは胸のストレッチを行います。

脚を腰幅に開いて立ちます (この時、背筋もピンと伸ばします)。

手をお尻の後ろで組みます。

そのまま腕をグッと引き上げていき、胸を張ります。この状態で、ゆっくり呼吸を繰り返します (これを30秒~1分ほどキープします)。

からだのストレッチ

続いて、からだ側のストレッチを行います。

このストレッチも、脚を腰幅に開いて背筋を伸ばします。

頭の上に手を置きます。

そのまま骨盤の位置を動かさないように、上体を右側に倒していきます。

左の脇の下からウエストにかけて心地よい伸びを感じたところでストップ。この状態でゆっくりと呼吸を繰り返しながら30秒~1分ほどキープします。

いかがでしょう。体は温まってきましたか?

このストレッチを毎日続けると、代謝もアップしてくるはずなので、ぜひ続けてみてくださいね!

教えてくれたのは……

大真 (おおま) みらん さん

1998年、宝塚歌劇団入団。星組に配属。若手男役として活躍。主な出演作【王家に捧ぐ歌】【ヴィンダーガルデン -春を待ち侘ぶ冬の庭園-】【Across】【コパカバーナ】 退団後は様々なジャンルのダンスを勉強。現在は【ICHIBANGAI -dance studio-】【デサントフィットネスラウンジ 目白 椿の坂】 にてジャズダンス、フィットネス講師を務める傍ら、舞台・ダンスパフォーマンス、ディナーショー等に出演・振付も手掛ける。

・撮影協力:NESTA JAPAN (全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会) は、アメリカ・カリフォルニアに本拠地を置く、パーソナルトレーナーの資格認定団体です。現在世界20カ国でNESTAの資格を持ったトレーナーが活躍しています。
モデル:東 奈々さん (NESTA JAPAN)

執筆:Honu
フリーランスのライターです。サッカーをする息子を応援しながら音楽と踊りをこよなく愛し趣味に生きる母。

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