ゆこゆこはこのほど、50代以上を対象に実施したシニアの仕事に関する調査結果を発表した。それによると、定年・早期退職した人のうち約4割が何らかの形で働いていることがわかった。
1カ月当たりの収入、「20万円未満」が7割
定年・早期退職した人に退職後の就労状況を聞くと、「会社勤めをしている」は24.9%、「起業して働いている(個人事業主を含む)」は8.0%、「NPOやボランティア活動を行っている」は7.4%と、40.3%が退職後も働いていた。
定年後も働いてよかったと思うことは、「社会とのつながり」「健康の維持」が同率の61.9%。一方、「趣味やレジャーにお金を使える」は38.6%、「定年前と同じ所得を維持」は3.4%と、金銭面での働きがいは低かった。
1カ月当たりの収入を聞くと、会社勤めをしている人・起業した人ともに「20万円未満」(計)が約7割を占めたが、「10万円未満」の割合は起業した人のほうが多かった。なお、現在の仕事の満足度を聞くと、「満足していない」と答えた割合は、会社勤めの人では約2割、起業した人では約1割と、両者の間に差がみられた。
東北大学特任教授・村田アソシエイツ代表の村田裕之氏は「シニアが仕事を続けて税金を納め、健康でいるほど、本人が得する仕組みこそが、よりシニアの社会参加を促し、医療費・介護費の低減につながり、超高齢社会を活気あふれる社会に変えていくことができるだろう」と考察している。
調査期間は2015年9月8~17日、有効回答は50代以上のゆこゆこネットメールマガジン会員2,509人。