マスプロ電工は1月14日、右左旋円偏波信号を同時に受信できるBS/110度CSアンテナを発表した。右旋円偏波で送出されているBSデジタル放送と110度CS放送に加え、左旋円偏波で送出される4K・8K衛星放送を受信できる。
総務省が2015年7月に発表したロードマップによると、2017年に110度CS左旋円偏波で4K試験放送、2018年にBS右旋円偏波および110度CS左旋円偏波で4K実用放送、BS左旋円偏波で4K・8Kの実用放送が開始される。
このたびマスプロ電工が発表した新製品は、従来のBS/110度CS放送で使用されてきた右旋円偏波信号と、今後4K・8K放送で使用される予定の左旋円偏波信号を同時に受信できるアンテナ。受信周波数は11.7~12.75GHz。受信した信号を1,032~3,224MHzに変換して出力することで、1本の同軸ケーブルで複数の部屋へ配信できる(別途、分配器や直列ユニットといった3,224MHz対応のテレビ受信機器が必要)。アンテナ利得はBSが33.8dB、CSが34.2dBとなる。雑音指数は0.45dB。ただし、スカパー! プレミアムサービスは受信できない。
45cmタイプの「BC45RL」、BC45RLにアンテナ取り付け金具などをセットにした「BC45RL-SET」、60cmタイプの「BC60RL」、75cmタイプの「BC75RL」、100cmタイプの「BC100RL」、120cmタイプの「BC120RL」の6製品をラインナップ。1月下旬から順次発売。一般家庭で多く使われる45cmタイプは2月初旬に発売される。
45cmタイプの2製品はオープン価格で、推定市場価格はBC45RLが15,000円前後、BC45RL-SETは16,000~17,000円前後。そのほかの希望小売価格はBC60RLが90,000円、BC75RLが118,000円、BC100RLが190,000円、BC120RLが257,000円(いずれも税別)。