お米同様、主食として私たちの食卓に欠かせない存在となったパン。特に女性においては、お米よりもパンを圧倒的に好むという人も少なくない。
最近は代表的な食パンはもちろん、コッペパンやクロワッサン、マフィンなどさまざまな種類のパン製品が流通。コンビニエンスストアで手軽に購入できることなどもあり、その恩恵にあずかる機会も多いだろう。
ところで、このようにバラエティーに富むパンだが、カロリーは一体どのぐらいか気にしているだろうか。毎日のようにパンを食べている人ならば、「少しでもヘルシーなパンを選びたい」という気持ちがあってもおかしくないはずだ。
そこで今回は、五訂増補日本食品標準成分表に記載されている「パン類」の中から、可食部100gあたりのカロリー量が多いトップ5を紹介しよう。
1位: クロワッサン(448kcal)
2位: 乾パン(393kcal)
3位: ロールパン(316kcal)
4位: フランスパン(279kcal)
5位: ぶどうパン(269kcal)
サクサクの生地が楽しいクロワッサンが唯一の400kcal台で「最もカロリーが高いパン」という結果になった。生地とバターが幾重にも薄い層を成していることが、全体的なカロリーの底上げにつながっているとみられる。
2位には保存食としても知られている乾パン、3位には一口サイズの製品などもよく見られるロールパンがそれぞれ入った。ちなみに食パンは264kcal、カレーとセットになることが多いナンは262kcal、栄養価も高いとされるライ麦パンは264kcalだった。
日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要によると、30~49歳の身体活動レベルが低い女性の一日の推定エネルギー必要量は1,750kcal。これは100gのクロワッサン約4個分に相当する。1食につき1個ずつクロワッサンを食べると仮定すると、3食で1,344kcal。残りの主菜や副菜などから摂取するカロリーをかなり制限しないと「カロリーオーバー」になってしまうのがわかる。また、五訂増補日本食品標準成分表によると、即席中華めん(油揚げ味付け)の可食部100gあたりのカロリーは445kcalとクロワッサンと同程度となっている。
日本では昔から「一汁一菜」という言葉が使われてきたように、主食に汁物やおかずをプラスすることが良しとされてきた。今回紹介したパンを食べる際も、ぜひとも他のおかずと一緒に摂取してもらいたいが、組み合わせ次第では思わぬハイカロリーを招く恐れもあるので注意してもらいたい。
※写真と本文は関係ありません