ウェアラブル端末は果たして普及していくのだろうか。普及していくとしたらどのようなスタイルが主流になるのだろうか。現在、そしてこれからのウェアラブル端末に触れられるイベント「ウェアラブルEXPO」が、1月13日から東京ビッグサイトで開催されている。そのなかから注目のプロダクツを紹介していこう。
メガネ専門の企業だから作れるデバイスを
ウェアラブル端末というと、腕時計型に次いで、Google GlassやMOVERIOのようなメガネ型の端末をイメージする人が多いのではないだろうか。今回のウェアラブルEXPOでもメガネ型の端末を出展しているブースは多い。そのなかでも注目を集めているのが、メガネスーパーの「b.g.」だ。
b.g.は、通常のメガネに装着して使うタイプのウェアラブル端末。実際の風景とb.g.が表示する映像とを組み合わせ、さまざまな分野への応用を目指す。
これまでのメガネ型ウェアラブル端末は、メガネというスタイルを利用してはいるものの、メガネを手がけた経験のない(あるいは少ない)メーカーによって開発されていることが多かった。メガネスーパーは、長年にわたってメガネに関わってきた経験とノウハウを持っており、メガネとしてのかけ心地や見え方をb.g.でも重視している。
ブースでデモが行われていたのは、物流倉庫で作業を効率化するためのソリューション。倉庫から指定された品物をピックアップする際に、その品物がどこに置かれているのかをナビゲーションすると同時に、品物につけられているバーコードをb.g.で読み取ることで、ピックアップされた品物が正しいかどうかを瞬時に判断できるというもの。
そのほか、視力4.0の世界を味わえるコンテンツや、スマートフォンと組み合わせたナビゲーション・観光案内、メニューや看板など文字情報の翻訳サービスなど、さまざまな応用が提案されている。
なお、ブースに展示されていたb.g.はかなり大きく、スマートフォンともケーブルで接続されているが、これはあくまでもプロトタイプ。実際に市場投入される製品のベースとなるモデルは2016年3月ごろに発表する予定だ。こちらはより小型化し、ワイヤレス接続にも対応するという。