大人になってもいじめはなくならない。ストレスを抱える成人が、会社内でセクハラやパワハラといった暴挙に走るケースも少なくないようだ。今回はマイナビニュース会員のうち男女300名に、仕事でハラスメントを受けた経験はあるか尋ねた。
Q.仕事でハラスメントを受けた経験はありますか?
はい 17.0%
いいえ 83.0%
Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)どのような経験だったのか、教えて下さい
■露骨なセクハラ
・「お客さんにパンツの色を聞かれました」(27歳女性/商社・卸/秘書・アシスタント職)
・「製造部の部長に、太ったねといきなり腰回りを触られた」(31歳女性/医薬品・化粧品/営業職)
・「飲み会で腕を噛まれた」(29歳女性/金融・証券/営業職)
・「子供はまだか? といわれたこと」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「飲み会で性的な話を無理やり聞かれた」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
■仕事のパワハラ
・「『これはパワハラではありません』と前置きされた上での、理不尽な業務命令」(47歳男性/学校・教育関連/その他)
・「コンサートがあるといったがゆえに、残業させられた」(50歳以上男性/金融・証券/営業職)
・「上司が、朝言ったことが昼には変わる人で無理難題を言われて、1か月程会社を休む羽目に合いました」(44歳男性/情報・IT/技術職)
・「自分の職責ではない部分の責任取るんだよね? と筋違いなことを言われた」(37歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
■言葉の暴力
・「いいからヤレといわれ、パワハラを受けている」(33歳男性/電機/技術職)
・「ずっと『無能だ』と言われ続けたこと」(28歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「飲み会の後、先輩管理職たちに囲まれて、罵声を浴びせられた」(33歳男性/小売店/事務系専門職)
・「暴力を振るわれたり親まで悪く言われた」(38歳女性/情報・IT/クリエイティブ職)
・「会社の癌だと言われたり、朝礼で2時間以上説教をうけた」(32歳女性/その他/事務系専門職)
・「パワハラとして、毎日短くて30分、多くて2時間以上ひたすら、話し合いという名目の説教を受けていた」(25歳男性/情報・IT/技術職)
■無視・嫌がらせ
・「モラハラ: 必要な情報を自分だけ教えてもらえない、自分の存在を無視される」(50歳以上女性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「自分だけ会社のイベントにさそわれなかった」(42歳女性/マスコミ・広告/営業職)
・「女性だからわからないだろうという目で見られた」(24歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「納期までに仕事を出させてもらえなかった」(32歳女性/学校・教育関連/技術職)
■「辞めろ」
・「辞めるよう仕向けられた」(28歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「やめろ圧力」(30歳男性/自動車関連/技術職)
・「マタハラ『いつやめるの?』と言われた」(36歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「過去の職場で『辞表を持ってこい』」(50歳以上男性/電機/技術職)
■総評
仕事でハラスメントを受けた経験のある人は17%という結果になった。
まずは最もありがちなセクハラの例。やはり女性からの声が多かったが、性的なことを質問されたり、直接的に体に触られたり、「子供はまだか?」などとプライベートなことを聞かれた、という報告があった。上司だけでなく、同僚や顧客からセクハラを受けることもあるよう。
男女問わず、パワハラも数多い。残業命令や理不尽な要求、また上司に責任転嫁されたという回答があった。言葉の暴力では「いいからやれ!」「無能」「会社のガンだ」など心が折れそうなひどい例が並んだ。また「朝礼で2時間以上叱責された」「先輩に囲まれて罵声を浴びせられた」「親まで悪く言われた」など、何人もの人が壮絶な状況を語ってくれた。
無視や嫌がらせといったモラハラの例もあった。「必要な情報を自分だけ教えてもらえない」「納期までに仕事を出させてもらえない」「自分だけ会社のイベントに誘われない」など、回答でつらい思いを語ってくれた。「辞めろ」という圧力を受けた人も。女性でははっきりと「いつ辞めるの?」とマタハラをされた人もいた。働く者にとって辞職をちらつかされる以上の精神的苦痛はないだろう。
絶対にあってはいけない会社でのハラスメント。みなで協力して、気持ちいい職場環境作りを心がけたいものだ。
調査時期: 2015年11月19日~12月1日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性135名 女性165名 合計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート