本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターは、米国・デトロイトで開催中の2016年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)にて、アキュラ新型「NSX」の価格を発表した。「Acura Precision Concept」も発表された。
新型「NSX」は昨年1月のデトロイトモーターショーで世界初公開され、その後、東京モーターショーでも公開された。北米ではアキュラブランドから発売されることになり、2016年2月25日から受注開始となる。今年のデトロイトモーターショーでは、同車の北米における販売価格が発表され、工場装着オプションを含めたメーカー希望小売価格は15万6,000~20万5,700USドル(日本円で1,840万~2,427万円)とされた。
購入希望者はアキュラのウェブサイトにて、ボディカラー8色、インテリアカラー4色、シート表皮3種類、ホイールデザイン3種類、カーボン・セラミック・ブレーキやカーボン・ルーフなどのオプションパーツから好みの仕様を選択できる。なお、記念すべき車台番号1番はカー・コレクター向けオークションサイト「Barrett-Jackson」にかけられ、落札金額は2つのチャリティー団体に寄付されるとのこと。新型「NSX」は北米での販売を皮切りに、日本も含む各地域へ順次投入される予定だ。
「Acura Precision Concept」流れるようなデザインに
アキュラブランドの未来におけるデザインの方向性を示したという「Acura Precision Concept」もあわせて発表された。アキュラブランドの中心的価値である「Precision Crafted Performance」を具現化し、セダンを中心とした今後のアキュラデザインを想起させるモデルとなる。
「Acura Precision Concept」では、「quantum continuum(量子の連続体)」をデザインテーマに、Bピラーをなくし、ドアパネルからインテリアにかけて流れるようなデザインとしている。エクステリアは幅広く低く構えたスタンスを取り、サイド部分はフロントから22インチホイールを収めるリアホイールアーチにかけて抑揚を持たせたという。