都内・東京タワーメディアセンターにて13日、人気ゲームタイトル『ドラゴンクエスト』の30周年プロジェクト発表会が行われた。
『ドラゴンクエスト』は、プレーヤー自身が主人公となり、世界を脅かす魔王を倒すために冒険を繰り広げる、日本を代表するロールプレーイングゲームシリーズ。1986年5月27日に第一作となる『ドラゴンクエスト』がリリースされ、その後シリーズ関連タイトル(パッケージ販売ソフト)を29作品発表し、2015年3月末まででパッケージ累計出荷本数6,600万本以上を記録している。
イベントには、シリーズを手掛けるゲームデザイナーの堀井雄二氏をはじめ、エグゼクティブ・プロデューサーの三宅有氏、30周年プロジェクト統括プロデューサーの市村龍太郎氏、さらにゲストとして女優の本田翼が登壇した。
三宅氏によると、30周年企画は1年間を通して展開され、市村氏を中心に約2年前より用意したものだという。ステージには堀井氏と市村氏が登場し、『ドラゴンクエスト』ならではのワールドマップを用いて、各担当者よりプロジェクトが紹介された。
第一弾として、1月28日には完全新作となるPS4、PS3、PS Vita用ソフト『ドラゴンクエストビルダーズ』が発売される。現在の追加情報として、1月22日からはPS4、PS Vita向けに体験版の配信が予定されていることが告知された。
3月24日には、ニンテンドー3DS用ソフト『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3』が発売。近未来的な世界観が前作までと大きく異なる作品となっており、登場するすべてのモンスターに乗ることができるお楽しみも用意されているという。
5月13日~15日には千葉県・幕張メッセで「リアル脱出ゲーム」とコラボした「竜王迷宮からの脱出」を開催。イベントには4人一組のパーティーで参加し、戦士、魔法使い、僧侶、遊び人から職業を選択する。職業ごとに異なる冒険の書を集めるミッションが与えられ、冒険の書にすべての印を手に入れて竜王に挑戦するアトラクションに。2月6日よりチケットが一般販売され、価格は前売り3,900円、当日4,400円となる。
続いて、『ドラゴンクエスト』誕生の日となる5月27日には、シリーズに登場するキャラクターたちが迫力の戦いを繰り広げヒットを記録した『ドラゴンクエストヒーローズ』の第2作『ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり』が発売されることが明かされた。
また、2016年夏にはアミューズメント向け『ドラゴンクエスト モンスターバトルスキャナー』が始動。ゲームではチケットスキャンによってモンスターを召喚して戦い、クエストを達成する。達成すると自分のオリジナルのチケットを作成することが可能になるという。市村氏によると、特徴的なスキャナーは『ドラゴンクエストV』に登場したドラゴンのつえをモチーフにしたもので、ファンにはたまらないデザインとなっている。
7~8月には、全国で40万人動員規模となる超大型プロジェクト「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー」を開催。横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナ、大阪城ホール、日本ガイシホール、マリンメッセ福岡が会場として紹介され、イベントの詳細は1月20日19時56分から日本テレビにて放送のバラエティー番組『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』内で発表する。堀井氏によると、『ドラゴンクエストIII』を題材に人気キャラクターなども登場するという。
7月下旬~9月中旬には都内・渋谷ヒカリエにて30周年特別企画「ドラゴンクエストミュージアム 勇者たちがめぐる新たな冒険の旅」を開催。立体物や体験もので構成され、1~10のナンバリングタイトルごとの展示を実施する。目玉として、1~3に登場した伝説のロトの装備の実物を、鍛冶職人の手により製作しているという。ほかにも子供向けの施設やフードコーナーも用意。2月15日以降にはさらなる詳報が追加されるという。
さらに時期未定として、こちらも15周年を迎える大阪府のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とコラボレーションしたアトラクション企画が発表。堀井、市村両氏も時間をかけて現在打ち合わせを行っており、ステージでは現地で企画製作に真面目に(?)取り組む堀井氏らの写真が公開された。
発表終了後には『ドラゴンクエスト』の大ファンであるという本田翼が登場。シリーズで謎とされてきた「(天空シリーズに登場する)マスタードラゴンはバーバラなんですか?」という『ドラクエ』フリークならではの質問をぶつける本田に、堀井氏は「確かにそう思わせる場面がある」と、否定も肯定もせず答えに困る場面もあった。本田は、スマホ向けアプリ『星のドラゴンクエスト』のテレビCMに出演することが決定しているという。
最後には堀井氏がナンバリングタイトル最新作『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』の話題に触れたものの、「30周年期間(2017年5月27日まで)には間に合わせたい」と発言するにとどめた。