説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『フリック入力が速くなるコツってありますか?』という質問に答えます。
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ただ慣れることです……と答えると話が続きませんから、基本的な設定と入力ルールを紹介しましょう。ただし、電車などでときどき見かける"フリック入力の達人"のように速くなることは保証できません。まずまず、それなりのスピードでよしとしてください。
まず、設定を見直しましょう。初期設定では、連続タップするたびに入力する文字があ→い→うなどの順に切り替わる「トグル入力」がオンになっているため、これをオフにしましょう。フィーチャーフォンで慣れた入力スタイルかもしれませんが、これを併用しているとタップ回数が増えるため速度を稼げません。同じ文字が連続する場合でもすばやく入力できます。『設定』→「一般」→「キーボード」の順にタップし、画面下部の「フリックのみ」スイッチをオンにすれば準備完了です。
次に、基本的な入力ルールを理解します。画面に表示されるキートップは、かな入力モード時は「あ」や「か」、「さ」など各行の先頭文字だけですが、上下左右にフリックすることで他の文字(あ行であれば「いうえお」、か行であれば「きくけこ」)を入力できます。文字は9時方向を先頭に時計回りで割り当てられ、あ行でいえば9時が「い」で12時が「う」、3時が「え」で6時が「お」になります。このルールは他の行も共通ですが、や行とわ行は例外です。
日本語文章で頻出の記号を入力する方法もマスターしておきましょう。先ほど例外扱いにしたや行で9時方向がカギ括弧開く、3時方向がカギ括弧閉じです。わ行で3時方向が音引き(ー)です。読点は右下の「、。?!」をタップ、句点はこれを3時方向へフリックです。
促音(小文字の「っ」)と拗音(小文字の「ゃ」「ゅ」「ょ」「ゎ」)を入力する方法も覚えておきましょう。大文字を入力してから左下の「゛゜小」をタップするだけですが、新規に文字を入力するというよりは大文字を変換するというイメージのほうがしっくりくるかもしれません。あとは練習あるのみ、キートップを見ないようにして速く正確に入力することを心掛けていると、1週間もすれば効果が出てくると思いますよ。