台湾Synologyは8日、ハードウェア暗号化エンジンを備える4ベイNASサーバ「DiskStation DS416j」を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格は52,800円(税込)。国内では発表日から近日中の出荷予定となっている。
ハードウェア暗号化エンジンを搭載し、最大32TBまで拡張可能な4ベイNASサーバ。OSに「DiskStation Manager(DSM)」を採用し、直観的な操作が可能。データのバックアップやファイル共有などのほか、DLNA準拠のメディアサーバとしても利用できる。NAS用アプリも多数用意されており、機能拡張も可能。浮動小数点ユニットを内蔵しているため、例えば保存した写真にアクセスする際に、サムネイルを高速に生成できるという。
RAIDにも対応し、RAID 0 / 1 / 5 / 6 / 10 / Synology Hybrid RAID / Basic / JBODを設定できる。RAID 5の場合で転送速度はリード最大112MB/秒、ライト最大101MB/秒となり、書き込み速度は従来モデルから約37%向上した。Wake on LAN/WAN機能や、スケジュールを設定しての電源オンオフ機能も搭載する。
iOSやAndroid端末用の専用アプリから外部アクセスを可能にする「QuickConnect」をサポートするほか、「Cloud Sync」では、Dropbox / Google Drive / Microsoft OneDriveなどといったクラウドストレージとの同期も可能。Windows PC、Mac、Linux、iOS、Androidなど、複数のデバイスとプラットフォーム間でファイルを同期できる。
主な仕様は、CPUがMarvell Armada 88F6828(1.30GHz)、メモリがDDR3 512MB。インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1基、USB 3.0×1基、USB 2.0×1基。最大ユーザーアカウント数は1,024、最大同時接続数は128。本体サイズはW168×D230×H184mm、重量は2.21kg。対応OSはWindows XP以降、Mac OS X 10.7以降、Ubuntu 12以降。本体の冷却用に80mmファン2基を搭載している。