ドイツのフォルクスワーゲンは、米国・ラスベガスで9日まで開催される世界最大級の家電見本市「CES 2016」に、モジュラーエレクトリックドライブキット(MEB)をベースにした電気自動車のコンセプトカー「BUDD-e」を展示している。
「BUDD-e」は新開発の電気駆動システムを搭載し、最大533km(NEDC : 新欧州ドライビングサイクル)/233マイル(EPA : 米国連邦環境保護庁による予測実走行可能距離)という長い航続距離を実現した。四輪駆動を採用した車両システムは、合計で317PSの出力を発生する。
バッテリーは車両のフロアに搭載。これにより、まったく新しいインテリアデザインが可能となった。初代フォルクスワーゲンバスを現代的にアレンジしているという。充電時間はわずか30分ほどで、バッテリー容量の80%まで充電可能となっている。
また、生産モデルをベースにした「eゴルフ タッチ」も発表された。最先端のインフォテインメント システムとともに、近未来のカギとなるコネクティビティトレンドを反映。ジェスチャーコントロールや9.2インチディスプレイを採用したモジュラーインフォテインメントツールキット(MIB)の進化バージョンを搭載している。
フォルクスワーゲンブランド取締役会会長のヘルベルト・ディース氏は、これらのコンセプトに加えて自動運転についても言及し、「未来のモビリティでは、自動運転も大きな特徴となるでしょう。自動運転は日常生活の一部となり、モビリティを完全に変えることになるでしょう。フォルクスワーゲンは、これらの最先端テクノロジーをどのように活用し、私たちのお客様にお届けするのかについて、沢山のアイデアを持っています」と述べている。