クルーズ会社のプリンセス・クルーズは、船上で快適な睡眠を提供することを目的に開発された「プリンセス・ラグジュアリー・ベッド」をクルーズ船に導入すると発表した。2018年にかけて、4万4,000台以上を全隻のすべての船室に設置する。
プリンセス・クルーズは、18隻の客船を運航する世界的なクルーズ会社。4泊から111泊のクルーズを運行し、年間170万人が利用している。
米国のリサーチ会社が行った睡眠に関する調査によると、アメリカ人の59%は「旅先では熟睡できず苦労することが多い」と回答している。そこで同社は、米国医師会認定の睡眠の専門家、マイケル・ブレウス博士の協力を得て、質の高い睡眠を体感できるベッドの開発を進めてきたという。
ベッドは、厚さ5センチのピロートップ、適度な硬さで体をしっかりサポートする22.5センチの片面仕様のマットレス、パートナーの振動が伝わりにくいポケットコイルを採用。体に合わせてどのような体勢もサポートする丸編みのマットレス・カバー、どんな体形も体圧に合わせてしっかり支えるスプリングも用いている。
また、ベッドに合わせて、寝具選びにもこだわった。米国のケーブルテレビ局HGTVの人気デザイナー・キャンディス・オルソン氏協力のもと、ヨーロッパ風の羽毛布団や、100%ロングステープルコットンを用いたジャカード織のベッドリネンを採用している。