映像制作のグランツは1月7日より、映像によって遺志を伝えるサービス「つたえびと」を開始する。
相続トラブル回避にも
裁判所の司法統計によると、遺産分割トラブル件数は年々増えており、2004年度から2014年度の10年間で約35%増加しているという。
グランツが提供する「つたえびと」は、自分の思いを遺言メッセージという形で映像化して保管・管理し、遺言者が死亡した際に遺族へ届けるというサービス。映像を使うことで面と向かっては言えなかった様々な思いを伝えられることができるという。
具体的には遺産配分で親族が争わないようにするための「遺言メッセージ」、生前の生きたあかしとして後世に伝えたいことを残す「人生メッセージ」、葬儀の参列者へ感謝の気持ちを伝える「葬儀メッセージ」、自身の一回忌、三回忌に、親族へのサプライズとして流す「存在メッセージ」などを用意している。
なお、遺言映像サービスは、法的効果を有する民法その他の法令に規定された遺言ではないという。法的効力のある遺言として必要な場合は、別途オプションにて、映像内容に沿った遺言状の作成も行うとのこと。
料金は編集作業なしの「シンプルプラン」(15万円)、不要な部分などをカットし、編集作業を行い納品する「スタンダードプラン」(30万円)、カメラマン・音声・照明・スタイリスト・ディレクターと各分野のプロが手掛ける「プレミアムプラン」(50万円)の3種類となっている。