メットライフ生命保険は、顧客向け保険商品付帯サービス「ベストホスピタルネットワーク」の本格運用を2016年4月から開始すると発表した。同サービスは、メットライフ生命の保険に入っている人であれば、無償で使える自動付帯のサービスとなっている。
「ベストホスピタルネットワーク」は、ティーペックが提供する保険商品付帯サービスで、一定の条件が満たされる場合、病気の症状や希望する治療法に合わせて、各専門分野の医師が在籍する最適な医療機関での受診を手配・紹介するもの。メットライフ生命は2015年9月から同サービスのテスト運用を単独導入し、ティーペックによる同サービスの開発を支援してきた。2016年4月よりテスト運用を終え、同サービスの本格運用を開始する。
メットライフ生命は、1980年代から、ティーペックとの協力体制を構築し、ドクターやヘルスカウンセラーなどの専任スタッフが常時電話で相談に応じる「健康生活ダイアル24」を導入。その後も2004年の「セカンドオピニオンサービス」の導入など、顧客の声に応える商品付帯サービスをティーペックと共に導入してきたという。
同サービスは、メットライフ生命が11年にわたり提供を続けているセカンドオピニオンサービスに関する顧客の声をティーペックが分析や研究を行った結果、「専門医を直接紹介してほしい」「専門的な治療が行える医療機関を紹介してほしい」という顧客のニーズをとらえ、サービスの開発が始まり、メットライフ生命はその開発を支援した。
メットライフ生命によると、近年、医療技術の進歩による治療法の多様化・専門性の細分化・顧客の医療リテラシーの向上によって、このようなニーズはさらに顕在化しているという。「この要望に応えるために、従来の医療機関のネットワークに加えて、さらに高度な医療機関とのネットワーク構築が欠かせないものだった」(メットライフ生命)。
セカンドオピニオンサービスだけではカバーしきれないこのような顧客の多様なニーズの高まり、ティーペックの長年の取り組みによって築き上げた医療機関との関係をもとに、全国23箇所の国内有数の医療機関が開発主旨に賛同し、顧客の症状や治療法に最適な専門医・医療機関を受診手配・紹介するサービス「ベストホスピタルネットワーク」の開発が行われ、当社の保険商品付帯サービスとして適用開始に至ったという。
メットライフ生命によると、顧客の希望および施設面・技術面・専門性などの観点から、主治医のもとでは対応できない治療法や、手術方法が必要になるケースがある。「ベストホスピタルネットワーク」は、その際の顧客ニーズを満たし、納得した治療を受けてもらうためのサービスネットワークで、その名称はティーペックの登録商標となっている。
「ベストホスピタルネットワーク」によるサービスでは、顧客の病症状に最適な専門的治療を受けてもらうために、以下の一定の条件が満たされる場合には、各専門分野の医師が在籍する医療機関での受診を手配・紹介し、顧客・主治医・受入先の医療機関が円滑に連携できるようコーディネートする。
そのために、国内の医療機関(23医療機関、2015年12月時点)が賛同し、受診を手配・紹介するためのネットワークを構築しているとしている。
一定の条件
対応できない治療法や手術方法が必要と主治医が判断
顧客(患者本人)がその内容を理解し、希望している
手配先の医療機関に、その専門分野の医師が在籍し、患者の受け入れ、治療が可能な場合
顧客(患者本人)が手配先の医療機関での受診を了承している
主治医側も納得し、紹介状(診療情報提供書)を準備できる