富士急行は6日、会社創立90周年事業第1弾となる新型特急「富士山ビュー特急」の導入を発表した。元JR東海371系を改造した3両編成で、デザインを担当したのは水戸岡鋭治氏。今年春のデビューを予定している。
富士急行線(大月~河口湖間)では、13年間にわたり「フジサン特急」として活躍してきた2000系2001編成(元165系「パノラマエクスプレスアルプス」)が今年2月7日をもって引退予定。後継車両として、かつて特急「あさぎり」で活躍した元小田急ロマンスカーRSE(20000形)を改造した8000系が導入されている。
今春、「富士山ビュー特急」としてデビューする元JR東海371系も、かつて特急「あさぎり」で活躍した車両。富士急行の観光列車「富士登山電車」や6000系などを手がけた水戸岡鋭治氏がデザインを担当しており、「外観は自然に映える富士登山電車の色彩をモダンなメタリック塗装で表現しました」「車内はゆったりとした懐かしいホテルのような移動空間で、オンリーワンの軽食とスイーツとドリンクを提供。木を活かした心温まる色・形・素材で、居心地良くデザインします」とコメントしている。
「富士山ビュー特急」は大月~河口湖間で運行され、「約45分の短い旅、来て見て乗って飲んで食べて語り合い、豊かなコミュニケーションが自然に生まれる時間と空間を演出します」と水戸岡氏。車窓から富士山の雄大な姿を望める特別な列車になるという。同列車の停車駅は大月駅・都留文科大学前駅・富士山駅・富士急ハイランド駅・河口湖駅。運行開始日など、詳細は後日改めて発表するとしている。