ソニー損害保険は5日、新成人のカーライフ意識調査の結果を発表した。調査期間は2015年11月21日~30日、対象は1995年4月2日~1996年4月1日生まれの新成人1,000人。
車の保有率は12.5%
新成人1,000名に、「普通自動車運転免許の保有状況」を聞いたところ、「普通自動車免許を持っている(オートマ限定)」が32.3%、「普通自動車免許を持っている(マニュアル)」が22.5%となり、運転免許の保有率は54.8%となった。
続いて「車(バイクを除く)の所有状況」を聞いたところ、「自分の車を持っている」が12.5%、「自分の車を購入する予定がある」が8.5%、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」が50.4%、「購入するつもりはない」が28.6%となった。
「『若者の車離れ』と呼ばれる状況をどう思うか」について聞いたところ、「『若者の車離れ』とは自分自身のことだ」という項目に対し、「あてはまる」が41.2%、「あてはまらない」は34.4%、「どちらとも言えない」が24.4%となった。
車に掛けられる費用は?
「車がある生活(カーライフ)をするにあたり、1カ月いくらまでなら掛けられるか」を聞いたところ、「0円(掛けられない、掛けたくない)」は10.7%、「1円~5,000円」は21.9%、「5,001円~1万円」は22.2%となり、1カ月あたり1万円以下とする回答が半数を超えた。全体の平均額は1万8,079円となった。
「車がある生活をするにあたり、必要な手取り月収はどの程度か」を聞いたところ、「16万円~20万円」が31.1%、「21万円~25万円」が14.8%、「26万円~30万円」が16.6%となり、平均額は23.3万円となった。
今後、車を購入する可能性がある運転免許保有者と取得予定者703名に対し、「車を購入する際の予算(上限額)」を聞いたところ、「101万円~150万円」が12.9%、「151万円~200万円」が16.6%、「201万円以上」が23.0%と、『101万円以上』が5割を占めた。
平均予算額は187万円で、過去の調査結果と比較すると大幅な増加となった昨年の平均額(189万円)と同程度の水準で高止まりしている。ソニー損保はこの傾向について「『車を所有する経済的な余裕がない』との意識を持つ新成人だが、マイカーを購入する際は、価格の安さだけで判断せず、納得できる車を選びたいとの意識が働いているのではないか」と推測している。
「購入するならどの車が欲しいか」を複数回答で聞いたところ、総合1位は「アクア(トヨタ)」(13.2%/昨年9位)で、初の首位となった。2位は「プリウス(トヨタ)」(12.9%/昨年1位)、3位は「BMW(3シリーズ/5シリーズなど)」(12.2%/昨年3位)となった。
大幅にランクアップした車種は8位の「86(トヨタ)」(9.2%/昨年18位)、10位の「ステップワゴン(ホンダ)」(9.1%/昨年20位)だった。
男女別にみると、新成人男性人気トップ3は「BMW(3シリーズ/5シリーズなど)」(17.9%)、「インプレッサ(スバル)」(15.4%)、「プリウス(トヨタ)」(14.3%)だった。女性は「タント(ダイハツ)」(15.3%)、「アクア(トヨタ)」(14.2%)、「キューブ(日産)」(13.3%)と、軽自動車やコンパクトカーが人気を集めた。
「車に対するイメージ」を漢字で表すと?
「車に対するイメージを表す漢字1文字を自由回答で聞いたところ、1位は「楽」(289件)となった。理由をみると、「楽にいろいろな場所に移動できるし、家族・友人・恋人などとの楽しいコミュニケーションの場」「車を運転することは楽しいし、車があることで異動も楽になる」となった。2位は「車」、3位は「動」だった。
4位の「高」(37件)は、昨年15位から大幅に上昇。理由としては、「価格の意味もあるが、ガソリン代、修理代、保険料と出費がかさむので(車はあればもちろん便利だが)高嶺の花だから」「まず運転免許を取らなくてはいけないし、購入するのもお金がかかるし今の自分にはとても手の届かない、ハードルの高い存在」など、金銭的な面をあげる人が多かった。