ゲオホールディングスの子会社であるゲオは5日、2016年3月までに、全国の直営ゲオショップ246店舗に500台のセルフレジを導入する方針を固めたと発表した。同社によると、2015年4~11月にレジ作業の効率化を目的にテスト導入した結果、増収効果が認められたという。
セルフレジ導入でレンタル売上2.3%増
同社は、全国に1,000店超の直営ゲオショップを運営し、低価格戦略をひとつの柱として消費者のニーズに応えてきた。ゲオショップ全体では、平均500万MAU(月間ユニークユーザ)の利用があり、レジ業務の効率化は必要不可欠であることから、自社開発した「セルフレジ」が効率化に貢献するという仮説のもと、2015年4月から11月までの間にゲオショップ96店舗に200台のセルフレジを導入し、検証を行った。
その結果、レジ混雑が解消されたほか、想定以上にセルフレジの利用率が高いことが判明。利便性向上によるレンタル売上は2.3%増え、さらに物販売上は4.2%増加したという。同社は「導入で生じた店舗スタッフの余裕時間を物販売場の販売力向上にあてることができた」と分析している。
今後は、ゲオショップの中でも来客者数が多い店舗を優先し、2016年3月までに150店舗・300台を追加し、合計246店舗・500台を導入するとしている。