厚生労働省は1月1日、2015年の人口動態統計の年間推計を公表した。調査の結果、2015年の推計出生数は100万8,000人、出生率は8.0だった。
主な死因1位はガンなどの悪性新生物
2015年の出生数は100万8,000人で、前年と比べて4,000人増加した。死産数は2万3,000胎(前年比1,000胎減)となった。
死亡数は130万2,000人で戦後最多。主な死因の推計死亡数は、ガンなどの悪性新生物が37万人、心筋梗塞などの心疾患が19万9,000人、肺炎が12万3,000人、脳卒中などの脳血管疾患が11万3,000人だった。
婚姻件数は63万5,000組(前年比9,000組減)、離婚件数は22万5,000組(前年比3,000組増)だった。
人口動態総覧を日本・韓国・シンガポール・アメリカ・フランス・ドイツ・イタリア・スウェーデン・イギリスの9カ国で比較したところ、1人の女性が一生に産む子供の平均数(合計特殊出生率)が最も多いのはフランス(1.99人/2013年)、次いでスウェーデン(1.89人/2013年)、アメリカ(1.86人/2014年推定値)だった。一方シンガポール(1.19人/2013年)、韓国(1.21人/2014年)、イタリア(1.39人/2013年)の3カ国はいずれも1.4人を下回った。なお日本は1.42人(2014年)だった。