「えー!」NHKホールに歌手・小林幸子の声が響きわたったのは30日、『第66回NHK紅白歌合戦』リハーサルでのこと。2011年以来となるNHK紅白歌合戦の復帰。注目されていた衣装が予定通りに展開しなかったことによる"悲鳴"だったが、白組司会のV6・井ノ原快彦が現場の緊張をうまくやわらげた。
小林が、ネットユーザーから多くの支持を集める"ラスボス"として紅白に帰還することもあって、ド派手衣装の進化に注目が集まった。多数の記者が見守る中、小林がボカロ曲「千本桜」を本番さながら歌いはじめてせり上がり、背後からはかつて紅白でもお目見えしたことのある"メガ幸子"がゆっくりと上昇しながら顔をのぞかせる。
迫力のパフォーマンスが繰り広げられると思いきや、"メガ幸子"は急下降。小林は後ろを振り向くことができないために事態を把握しないまま歌い続け、演奏が打ち切られた後にスタッフから状況を伝えられると、「えー!」と動揺を隠さなかった。
すると井ノ原は「調子が悪いみたいです」と小林にあらためて説明し、「リハーサルでよかったです」と平静な態度。さらに「(メガ幸子が)見え隠れする演出なのかなと」ととぼけて笑わせ、舞台制作スタッフがせわしなく動く中で「装置だからね……」とつぶやき、小林がすかさず「いえ、衣装です!」と突っ込みを入れてホール内が爆笑に包まれた。
さらに井ノ原は、仕切り直しで小林の歌声がもう一度聴けることを喜ぶなど現場は和やかムード。"メガ幸子"を停止させた状態で2度目のリハーサルが行われ、スタッフもその雰囲気に合わせるように「本番のお楽しみということで」と呼びかけていた。
いよいよはじまる『第66回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 12月31日19:15~23:45)。小林は後半の「ザッツ、日本!ザッツ、紅白!」特別企画で登場する。果たして、無事に"装置"は動いてくれるのか!?