説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneの正しい持ち方ってあるの?』という質問に答えます。

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もちろん、iPhoneの持ち方に決まりなどありませんが、右利きの人は左手で、左利きの人は右手で包み込むように持つことが多いようです。他人に迷惑をかけるわけでなし、自分が持ちたいように持てばいいのではないでしょうか……という回答では話が続きませんから、デメリットとなりうる持ち方について少し考えてみましょう。

スマートフォンの場合、"ガラケー"ことフィーチャーフォンと比べると、片手で操作を完結してしまう人の割合は低いようです。利き手とは反対の手でiPhoneを抱えるように持ち、利き手の人差し指で操作するスタイルですね。この持ち方が多数派であり、もっともオーソドックスといえるでしょう。

ところで、iPhoneを抱える手の指の位置をよく見ると、小指の位置に差があるようです。ある人は側面に、またある人は底面を支えるように小指をあてがっています。

私見ですが、底面に小指をあてがう持ちかたは、特にiPhone 6以降増えたような気がします。ボディがやや大型化し丸みを帯びたため、手を滑らせ落としてしまうことを予防しているのでしょうか。おそらく、無意識のうちにそのような持ちかたへと進化したのでしょうが、確かに落下防止効果を期待できそうです。

小指をあてがう持ち方を長期間続けると小指が変形するという噂は、因果関係が証明されたわけではありません。その症状を「テキストサム損傷」と呼ぶという話もありますが、そもそもテキストサムは親指ですから何らかの誤解がありそうです。

とはいえ、長時間無理な手の構えを続ければなんらかの症状が現れても不思議はありませんから、ときどき手の構えを変えてみるとよさそうです。実際、薬指と小指にiPhoneを載せるスタイルに変えたところ、指の負担が減りました。小指に疲れを感じたとき、試してみてはいかがでしょう?

小指にiPhoneを載せる構えが増えていますが、疲れを感じた場合は「薬指+小指」を試してみましょう