『がん患者さんのための外見ケアBOOK』

資生堂はこのほど、がん治療中の人特有の肌悩みに対応したメーキャップ方法をまとめた小冊子『がん患者さんのための外見ケアBOOK』を発行した。

同社では、1990年代初めから医療機関と連携し、あざや白斑、傷あとなど肌に深い悩みを抱える人に向けて、メーキャップアドバイスや、悩みのカバーに適した専用商品の開発に取り組んできた。

2006年6月には活動の拠点となる施設「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター」を東京都・銀座に開設。また、がんの治療中は副作用として、肌色の変化、まゆ・まつ毛の脱毛などといった外見上の変化が起きることから、2013年10月からはそれらの副作用に悩む人に向け、個室でのアドバイスも行っている。

このほど発行した小冊子では、がん治療の副作用による外見上の変化に対し、メーキャップによってカバーするテクニックや外見ケアの必要性を紹介している。

内容は、「がん患者さんへのメッセージ」「肌色のカバー方法、テクニック」「自然な眉の描き方」「印象的な目もとに仕上げるアイメーキャップ」「メーキャップとウィッグによるイメージチェンジの方法」「がん治療体験者のコラム」など。

小冊子は、全国約380カ所の専用商品取り扱いの化粧品専門店、デパートや小冊子提供希望の病院などで無料配布している。また、資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターのウェブサイトから閲覧・ダウンロードも可能。