説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『直接デジタルカメラからiPhoneに写真を読み込める?』という質問に答えます。
***
iOS 9.2にアップデート済のiPhoneで、Lightning端子にUSBコネクタを接続できるアダプタを用意すれば可能です。ただし、USB端子を備えたデジタルカメラを電源オンにした状態で(USB接続モードで)利用する必要があります。
iOS 9.2では、Lightning端子に接続できるタイプのSDカードリーダを接続すると、標準装備のビューアアプリ『写真』で画像を取り込むことが可能になりました。以前からiOSでは、iPadシリーズにかぎりカメラコネクションキットなどの周辺機器でSDカードを読み取れましたが、USB接続が可能なデジタルカメラであれば直接写真を読み取ることもできました。iOS 9.2では、そのうち、iPhoneでのSDカード読み取りがクローズアップされましたが、iPad同様デジタルカメラから直接写真を取り込むことも可能となっています。
デジタルカメラの接続には、Appleが発売している「Lightning USBカメラアダプタ(MD821ZM/A)」のほか、サードパーティー製品を利用できます。Lightning-Dock変換コネクタ経由で「カメラコネクションキット(Dock端子)」を使い接続することもできましたから、iPhone用に買い直す必要はありません。
使い方はかんたん、iPhoneに「Lightning USBカメラアダプタ」を接続し、USBケーブルでデジタルカメラとつなぎます。その後、デジタルカメラの電源をオンにしてUSB接続モード(機種によって呼び名は異なります)に切り替えれば、iPhoneで『写真』が起動して写真の読み取りが可能になります。
なお、iOS 9.2はJPEGのほか主要なRAWフォーマットに対応しています。iOS 9.2がサポートする画像フォーマットであれば取り込むことは可能ですが、内蔵ストレージ容量には限りがありますから、フォトストレージとして使うのではなく、メール送信などiPhoneの通信機能を目的とした一時保管が現実的でしょう。