三菱商事とローソンは25日、2016年4月からの電力小売の全面自由化に向け、共同で家庭向け電力小売事業に参入すると発表した。コンビニが事業者として家庭向け電力小売事業に参入するのは業界初という。

2016年4月から電力供給開始へ

両社は、共同事業会社「MCリテールエナジー(仮)」(以下、新会社)を11月に設立。このほど、新会社が経済産業省 資源エネルギー庁へ小売電気事業者の登録申請を実施した。今後は新会社を通じて、一般家庭および小規模事業所等を対象として、首都圏を中心に2016年2月から予約受付を開始し、同年4月から電力供給を開始する予定だ。

新会社は、関東圏で、地域に密着した電力サービス「まちエネ」(商標出願中)を提供していくとともに、関東圏にあるローソン約4,000店舗の店頭やネットワークなどを通じて、サービスの告知を展開する。また、選びやすい独自の料金プランや電気使用料に応じてPontaポイントが貯まる特典などを検討しているという。

ローソンは「地域のインフラとして便利な生活を提供するということで、三菱商事と弊社の思いが一致した」と説明。首都圏以外の展開については「状況をみて考えていく」としている。

新会社の資本金は2億5,000万円、出資比率は三菱商事が84%、ローソンが16%。代表取締役社長は松永典生氏。